アルビレックス新潟がGKの緊急補強に動いた。3月1日に発表したのは、瀬口拓弥の徳島ヴォルティスからの期限付き移籍。小島亨介が昨年と同じく左脛骨を疲労骨折して手術を受けており、補強が急がれていた。

上写真=瀬口拓弥が新潟の新メンバーに! 写真は2017年の讃岐でのもの(写真◎J.LEAGUE)

小島亨介が手術で全治4カ月の見込み

 アルビレックス新潟は3月1日、徳島ヴォルティスからGK瀬口拓弥が期限付き移籍で加入したことを発表した。身長187センチというサイズは、新潟のGK陣の中で最も高い。期限付き移籍期間は 2021年3月1日から2022年1月31日までで、徳島と対戦する公式戦に出場することはできない。背番号は22。

 カマタマーレ讃岐でJFL、J3、J2を経験し、徳島ではJ2とJ1を経験。さまざまなカテゴリーに所属してきた32歳のベテランだ。「アルビレックス新潟のファン、サポーターの皆様。はじめまして! 徳島ヴォルティスから移籍してきました瀬口拓弥です。今回ご縁をいただきアルビレックス新潟でプレーさせていただくことになりました。クラブの掲げる「挑」という姿勢のように、私自身も日々挑戦し、J1昇格するために全力で取り組んでいきます。 応援よろしくお願いいたします」とクラブを通じてあいさつした。

 新潟のGKでは、このオフにベテランの大谷幸輝が北海道コンサドーレ札幌に移籍。24歳の小島亨介が大分トリニータからの期限付き移籍期間を延長し、昨季台頭した20歳の藤田和輝、2月27日のJ2開幕戦、ギラヴァンツ北九州戦でデビューしたばかりのプロ2年目の23歳、阿部航斗という若手有望株でトリオを組む形になっていた。

 ところが、小島が左脛骨を疲労骨折して2月9日に手術を受けていて、全治まで4カ月となることを同じ3月1日にクラブが発表しており、緊急補強の必要に迫られていた。

 小島は昨季、新潟の一員となり、東京オリンピック出場を目標にリーグ戦で出場機会を得ていた。しかし、昨年5月にも同じ箇所を骨折して手術。今回も全治は術後4カ月で、7月22日に始まるオリンピックまでに回復してメンバー入りにアピールできるかどうか、ぎりぎりのところかもしれない。小島も同じく、クラブを通してファン・サポーターにメッセージ。

「今回の発表のとおり、昨年5月に行った手術と同じ場所を手術しました。前回よりも頑丈にする手術です。シーズン開幕前にケガを負い、個人としてもチームとしても、大事な時期に離脱してしまい、とても悔しいです。
『アルビレックス新潟のために』
 昨年、アルビレックス新潟の一員としてシーズンを過ごし、今シーズンもアルビレックス新潟のために、さらに強い覚悟と責任を持って戦っていきます。今回の手術も、チームトレーナーやドクターと相談したうえで、自分の持っている力を最大限に発揮するためのベストな選択です。無事に手術も終え、復帰に向けて前向きな気持ちで日々取り組んでいます。必ず復帰し、チームに貢献します。どうか待っていてください」

 なお、瀬口は3月3日のトレーニングから合流する予定だ。

瀬口拓弥(せぐち・たくや)
■ポジション:GK
■生年月日:1988年11月30日
■身長/体重:187cm/78kg
■出身地:岡山県