京都サンガF.C.のMF中野桂太が、1月23日の練習後にオンラインで報道陣の質問に答えた。今季U-18から昇格したルーキーは、さまざまなことに刺激を受けながら、初めてのプレシーズンに挑んでいる。

上写真=プロ1年目のプレシーズンを過ごしている中野(写真◎京都サンガF.C.)

練習での驚きと手応え

 U-15から京都のアカデミーで育ち、今季トップチームに昇格した中野にとっては初めてのプレシーズン。始動から1週間が経過した現状を「ユースの選手としては見てもらえない、プロ選手としてプレーしなければいけないので、責任を感じています」と語りつつ、「サッカーを楽しむこと、サッカーをすることに変わりはないと思っています」と前向きにコメントした。

 利き足の左足から繰り出すシュートは精度が高く、リスタートでも相手の脅威となる。年代別代表の常連でもあるクラブ期待の俊英だが、これまでの練習では「驚いたり、すごいな、という連続。プレースピードや、ボールが来る前の反応などは、かなりユースと差があると感じています」という。この日初めて行なわれた紅白戦でもシュートを打てなかったそうだが、それでも「自分のプレースタイル、持ち味を出せている局面もある」と手応えをつかんでいる。

 練習中、よく知っているU-18の先輩とグループを組んでいると、チョウ・キジェ監督に「『移動しろ』と言われて、ベテランの人のところに入れてもらったりした」と明かした。「本当は自分から(ベテランのところに)行かなければいけないのですが、気を遣ってもらっている」と感謝しつつ、「走ること、戦うことがチョウさんのサッカーの大前提だと思うので、練習から取り組んでいきたい」と意気込む。

 26日から2月8日までは沖縄でキャンプが行なわれる。「自分を表現できれば、プロの中でもやっていける自信はある」と語り、「自分の良さと、プラスアルファでチョウさんが求めている運動量や守備の部分を出すことができれば、開幕戦からチームに絡めるんじゃないかという気持ちはあります」ときっぱり。「最初の給料で、家族やおばあちゃんに何か買ってあげたい」と語る家族思いのルーキーは、定位置確保に向けて、これまで以上のアピールを誓った。