12月30日、アルビレックス新潟はJ3ロアッソ熊本からFW谷口海斗を完全移籍で獲得したことを発表した。谷口は今季のJ3で18ゴールを挙げて得点王に輝いている。

上写真=谷口海斗がJ3得点王の看板を引っさげて新潟に加わる(写真◎J.LEAGUE)

背番号は期待の「7」

 アルビレックス新潟が12月30日に獲得をアナウンスしたのは、ロアッソ熊本のFW谷口海斗。1995年9月7日生まれの25歳、身長177センチのFWだ。四日市中央工高から岐阜経済大に進み、2018年にグルージャ盛岡(当時)へ。19年もいわてグルージャ盛岡でプレーして、20年にロアッソ熊本に移籍して34試合出場で18ゴールを挙げ、2位に4ゴール差をつけて得点王に輝いている。

「このたび 、アルビレックス新潟に加入することになりました、谷口海斗です。チームの力になれるように全力で頑張りたいと思います。よろしくお願いいたします」と新潟のサポーターにあいさつした谷口は、J3通算で89試合出場で42得点をマークしていて、およそ2試合に1ゴールを決めていることになる。その得点力に期待して、背番号は「7」が与えられることになった。

 12月5日の第31節、古巣の岩手戦で決めた54分の同点ゴールは今年12月のJ3月間ベストゴールに選ばれている。右からのクロスをボレーで合わせたもので、右斜め後ろからのボールをきっちりインパクトしており、技術の高さを見せた。

 J3得点王が新潟に加入すると言えば、レオナルド(現浦和レッズ)を思い出させる。J3のガイナーレ鳥取に所属した2018年に24得点を挙げて来日1年目で得点王、その勲章を引っさげて新潟に移ると、今度はJ2で28得点を記録して得点王に。その実績から、2020年に浦和レッズが完全移籍で獲得した。谷口も同じ道を歩めるか、期待がかかる。

 なお、熊本のサポーターにはこんなメッセージを残している。

「この度、アルビレックス新潟に移籍させていただくことになりました。
 短い間でしたが、1年間本当にありがとうございました。
 コロナ禍という大変な状況で、身近に関わることがあまりできず、たくさんの方々と、もっともっと触れ合いができれば良かったと残念な気持ちです。
 また、目標を達成できなくて申し訳ありませんでした。
 初めての九州、熊本はわからないことばかりで不安がありましたが、熊本の街の雰囲気や皆さんの温かさで大好きな場所になりました。
 熊本での経験を次につなげて、もっと成長してプレーで魅せたいと思っています。
 自分のこの決断を了承してくださったクラブには感謝しています。
 新たな挑戦を少しでも応援していただければ幸いです。
 本当にありがとうございました!」