アルビレックス新潟は12月24日、DF千葉和彦の加入を発表した。2005年途中から2011年まで新潟でプレーしており、10年ぶりの復帰となる。J1リーグ通算349試合出場という経験で、古巣でJ1昇格を目指す。

上写真=頼もしいCB千葉和彦が新潟へ。10年ぶりの古巣復帰だ! 写真は2011年(写真◎Getty Images)

「全てを注ぎます」

 頼もしいベテランの復帰だ。12月24日、DF千葉和彦が名古屋グランパスからアルビレックス新潟に完全移籍することが両クラブから発表された。

 1985年6月21日生まれ、35歳の千葉は2005年途中に新潟の一員となり、サンフレッチェ広島に移籍するまでの2011年まで、守備の要として君臨してきた。10年ぶりの復帰となり、明るいキャラクターでもチームを引っ張る存在の帰還にサポーターも大喜びしてたくさんの期待を寄せている。

「2005年、私にプロサッカー選手としての扉を開いていただいたアルビレックス新潟で、再びプレーする機会をいただけることに感謝いたします。今の自分の持てる全てをこのクラブに、そして新潟に注ぎ込みます。よろしくお願いいたします」

 そんな熱いメッセージで、J1昇格を目指すクラブの力になることを誓った。

 千葉は新潟、広島、名古屋で、J1リーグ通算349試合出場7得点、カップ戦通算52試合出場1得点、天皇杯通算26試合出場2得点、AFCチャンピオンズリーグ通算15試合出場2得点、クラブワールドカップ6試合出場1得点で、合計448試合出場13得点と、豊富な経験を持つセンターバック。そのうち新潟ではJ1リーグで147試合出場1得点、カップ戦24試合1得点、天皇杯11試合1得点を記録している。来季もJ2で戦うチームにとっては、この経験こそが大きな武器になりそうだ。

 今季は選手の不祥事などで経営幹部も辞任、退任するなど、ピッチ内外で激震に見舞われた新潟。かつての新潟を知る選手が持つ伝統の重みも改めて加えることで、さらにサポーターとともに歩もうとする意欲の表れと見ることができる。

 千葉は名古屋に移ってからJ1リーグでは2019年に1試合、2020年に出場なしという状態が続いていただけに、千葉個人としても初めてのJ2で巻き返しを図りたい。

 なお、背番号が35に、ユニフォームネームが「CHIBA」になることも発表されている。

 名古屋のサポーターに向けては感謝のコメントを残している。

「素晴らしい仲間、素晴らしい環境、そして素晴らしい"ファミリー"に恵まれた2年間でした。名古屋グランパスは日本を、そしてアジアを代表するクラブになれると信じています。このクラブに携わる皆さんとの"出会い"という一歩を共に歩めたことに感謝し、これからも大切にしていきます。引き続きよろしくお願い致します」