上写真=今季リーグ戦で17試合に出場しているDF増嶋(写真◎J.LEAGUE)
「この地での引退を決断するに至りました」
増嶋は今月10日に今シーズン限りで千葉との契約満了が発表され、その際には「このまま引退したら後悔してしまいそうなので、もう少し頑張りたいと思います」と現役続行を宣言していたが、一転、引退を決意した。
クラブ公式サイトで増嶋は「当初はこんな終わり方では納得できない、試合に出てやり切って引退したいと思う自分が常にいました。なので、先日皆さんには引退しないと発表したのですが、ここ数試合は出場することができ、試合を終えるたびに心に変化が生まれていきました。一度は続けたいと発表したこともあり正直悩みましたが、それでも今が引退するタイミングとしてはベストなのかもしれないと思うようになりました」と心境の変化を明かし、引退の理由について「一つはここ数年、サッカーをどう続けるかということよりも、どう終わるかということを重点的に考えている自分に気づいたこと。そしてもう一つは、新天地でもう一度チャレンジして引退することよりも、地元である千葉で皆さんに見守られて引退できなかったことを後悔するのでは、と思うようになったことで、この地での引退を決断するに至りました」と語った。
千葉市出身で現在35歳の増嶋は、2004年に市立船橋高からFC東京に加入。その後はヴァンフォーレ甲府、京都サンガFC、柏レイソル、ベガルタ仙台に在籍し、2018年より地元クラブである千葉でプレーしていた。
17年間のプロ生活を振り返り、「正直、自分の思い描いていたサッカー人生とは少し違いましたが、大満足のサッカー人生です。サッカーで学んだ事を、これからは子供達をはじめ、たくさんのサッカーを愛する人たちに恩返しできるように頑張ります。今後また違った形でみなさんに会える日を楽しみにしています。長い間熱いご声援本当にありがとうございました」と感謝した。