12月6日、明治安田生命J2リーグは第39節が開催され、水戸ホーリーホックは徳島ヴォルティスとケーズデンキスタジアム水戸で対戦。J1昇格が懸かった首位の相手から決勝ゴールを奪ったのは平塚悠知だった。左足でFKを直接決め、勝ち点3を獲得した。

FKで決勝ゴールを挙げた水戸の平塚悠知(写真◎J.LEAGUE)

■2020年12月6日 J2リーグ第39節(@Ksスタ:観衆3,325人)
水戸 1-0 徳島
得点:(水)平塚悠知

「最高順位を目指しています」

 勝負を決めたのは、25番を背負うレフティーの一振りだった。0-0のスコアで迎えた後半17分、敵陣ペナルティーエリアのやや外側で水戸がFKを獲得すると、平塚悠知が左足を振り抜いた。

「(相手選手の)壁の上だけを狙って蹴りました。(ボールが)壁の上を越せば、だいたい(ゴールが決まるような)コースに(ボールが)行くことは、今までの自分の経験から分かっていましたので」

 平塚の見立て通り、相手選手の壁を越えたボールは相手GKが届かない絶妙なコースへ飛び、ゴールの左上に吸い込まれた。

「うまく集中して蹴れたので、それが結果になったと思います。最近はあまり練習していなかったけれど、高校や大学のときにいつも蹴っていたので、それがうまく出たかなと。プロになって初めて決めたフリーキックなので自信にもなるし、また次も蹴って(ゴールを)決めてやろうという気持ちになっています」

 首位の徳島を破る値千金の決勝ゴール。第36節北九州戦に続くプロ入り後2点目を挙げた平塚は力強く言葉を放つ。

「僕たちは最高順位を目指しています。その中で、(前節に続き)ホームで2勝できたので、あとは残り3試合も連勝したい。自分たちも上に向かっていこうという気持ちになっているので、続けていきたいです」

 昨シーズンを超える順位でフィニッシュするために。プロ2年目のゲームメーカーは、自身の左足でこれからも水戸に勝利をもたらす。

現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE