12月2日、明治安田生命J2リーグは第38節が開催され、水戸ホーリーホックはジュビロ磐田とケーズデンキスタジアム水戸で対戦。前半にアレフ・ピットブルのPKで先制すると、大森晃太郎に同点ゴールを奪われたものの、外山凌が決勝点を挙げて勝ち点3を得た。

水戸のアレフ・ピットブルがPKで先制ゴールを決める(写真◎J.LEAGUE)

■2020年12月2日 J2リーグ第38節(@Ksスタ:観衆1,559人)
水戸 2-1 磐田
得点:(水)アレフ・ピットブル、外山凌
   (磐)大森晃太郎

・水戸メンバー◎GK松井謙弥、DF住吉ジェラニレショーン、ンドカ・ボニフェイス、乾貴哉(83分:細川淳矢)、MF前嶋洋太、平塚悠知、木村祐志(46分:安東輝)、外山凌、奥田晃也(88分:森勇人)、山田康太(67分:松崎快)、FWアレフ・ピットブル(67分:深堀隼平)

・磐田メンバー◎GK八田直樹、DF山本義道、鈴木海音、伊藤洋輝、MF小川大貴、山本康裕、山田大記、松本昌也、大森晃太郎(79分:三木直土)、藤川虎太朗、FW中野誠也(61分:ルリーニャ)

「勇気を持って、アグレッシブに、ダイナミックに、どう猛に」

 冷たい雨が降りしきる中での一戦。立ち上がりは磐田に攻め込まれた水戸だが、前半7分にアレフ・ピットブルが至近距離からシュートを放つ。この場面は磐田のGK八田直樹に阻止されるも、18分にスコアを動かす。山田康太がペナルティーエリア内でファウルを受けてPKを獲得すると、アレフ・ピットブルが落ち着いて決めて先手を奪った。

 だが、前半32分に磐田の反撃を受ける。FKを献上すると、キッカーの山本康裕のボールに、ゴール前で大森にヘディングで合わせられて同点とされる。さらに36分には山本康に鮮やかなシュートでゴールネットを揺らされたが、直前に反則があったとして失点を免れる。前半は1-1で折り返した。

 後半に入っても一進一退の攻防が続くが、迎えた後半35分に決勝ゴールが生まれる。途中出場の深堀隼平のパスを受けた外山凌がシュートを放つと、相手DFに当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれた。1点を勝ち越した水戸はその後の磐田の反撃をしのぎ切り、ホームで勝ち点3を獲得した。

「ジュビロ磐田というJ1で優勝経験のある、Jリーグを引っ張ってきた相手に、ホームで一歩も引くことなく、勇気を持って、アグレッシブに、ダイナミックに、どう猛に(ボールを)追い続け、圧力をかけ続けました。その結果、こういった2ゴールが生まれたのだと思います。(ボールを)奪ってからも前へ動かそうだとか、しっかりと自分たちで意図して相手を見ながら崩そうと。ショートカウンターであったり、狙い通りのゲームでした。選手たちが90分間、我慢して耐えながらも行くところは行くというメリハリをうまくつけながら、今年2020年にずっと積み上げてきたものを勇敢にやり続けました。だからこそ、こういう結果が生まれたのだと思っています」

 水戸の秋葉忠宏監督はそのように試合を振り返り、磐田に勝利した選手たちを称えた。

現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE