11月21日、明治安田生命J2リーグは第35節が開催され、水戸ホーリーホックは栃木SCと栃木県グリーンスタジアムで対戦。前半開始早々に奥田晃也が先制点を挙げ、その後PKで明本考浩に同点とされるも、後半に山口一真と前嶋洋太が追加点を奪った。

上写真=奥田晃也が先制ゴールを挙げ、水戸の選手たちが歓喜の輪を作る(写真◎J.LEAGUE)

■2020年11月21日 J2リーグ第35節(@栃木グ:観衆2,861人)
栃木 1-3 水戸
得点:(栃)明本考浩
   (水)奥田晃也、山口一真、前嶋洋太

・栃木メンバー◎GK川田修平、DF黒崎隼人、柳育崇、田代雅也、瀬川和樹(84分:平岡翼)、MF山本廉(71分:大島康樹)、佐藤祥(81分:西谷優希)、岩間雄大(84分:エスクデロ競飛王)、森俊貴、FW明本考浩、榊翔太(46分:矢野貴章)

・水戸メンバー◎GK牲川歩見、DF前嶋洋太、住吉ジェラニレショーン、ンドカ・ボニフェイス、岸田翔平(39分:細川淳矢)、MF奥田晃也(86分:安東輝)、平野佑一、平塚悠知、山田康太(73分:森勇人)、FW中山仁斗(73分:深堀隼平)、山口一真(86分:アレフ・ピットブル)

「熱量になり、パワーになり、思いになり」

 前回の対戦では1-2で敗れている水戸が、序盤から攻勢に出る。前半3分に平野佑一がロングシュートを狙うも、栃木のGK川田修平にボールを弾き出される。だが、ここで得たCKから奥田晃也がゴールネットを揺らし、アウェーの水戸が開始3分で先制する。

 ただ、その後はホームの栃木にチャンスを作られる。前半20分には明本考浩に左サイドから鋭いシュートを放たれたが、水戸のGK牲川歩見がキャッチ。24分には森俊貴のキックがDFの手に当たって、相手にPKを献上。キッカーの明本にゴールネットを揺らされ、前半のうちに同点に追いつかれた。

 後半が始まると、水戸の山口がゴールへと迫る。2分には前嶋洋太からパスを受け、右足でコースを狙ったシュートを放つも、栃木のGK川田に阻止される。それでも33分、左サイドで森勇人からパスを受けると、左足を一閃。シュートはGK川田の手を弾き、ゴールに転がった。

 山口のゴールで1点を勝ち越した水戸は、後半40分にも追加点を奪う。山口のCKから最後は前嶋が右足で押し込み、リードを2点に広げた。

 そして、栃木県グリーンスタジアムに試合終了のホイッスルが鳴り響いた。前回対戦のリベンジを果たした水戸の秋葉忠宏監督は、「まず一番ホッとしています。水戸ホーリーホックに関わるすべての人が応援してくれただけでなく、ともに戦ってくれた。それが我々の熱量になり、パワーになり、思いになり、選手たちのハイパフォーマンスにつながったのだろうと思います。これは我々クラブだけでなく、水戸に関わるすべての人たちの大勝利だったと思っています」と北関東ダービーでの勝利を喜んだ。

現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE