ファジアーノ岡山DF椋原健太が、シーズン終盤のパフォーマンス向上を誓った。チームは10月の6試合を無敗で終えたが、今後も過密日程に負けず、さらに自身とチームの状態を上向かせるべく意気込んでいる。

上写真=11月に突入する残りのシーズンに向けて調整を続ける椋原(写真◎石倉利英)

「シーズン終盤にきて、この流れは大事」

「次から次へと試合が来るルーティンに、やっと慣れてきました。でもイングランドのプレミアリーグは、もっとインテンシティの高い試合を、同じようなスケジュールでやっているんだから、すごいですよね」

 ファジアーノ岡山DF椋原健太は、約3分の2を消化した今季を、こう振り返る。新型コロナウイルスの影響で過密日程を強いられている今季は、水曜日にも試合を消化する連戦は当たり前。「どのチームもターンオーバーしていて、いろいろな選手にチャンスがある珍しいシーズン」と語る椋原は、「岡山はプレーの内容と結果が少しずつ、ついてくるようになった。シーズン終盤にきて、この流れは大事なので、ここからも今季やってきたサッカーを、これまで以上に出して結果を出したい」と意気込む。

 明治安田生命J2リーグ第25節から第29節まで5連戦があった10月、岡山は第24節も含めて2勝4分けの負けなし。順位こそ14位だが、徐々に調子を上げており、椋原も6試合中5試合に先発して勝ち点獲得に貢献してきた。

 10月で唯一、途中出場した第28節のアルビレックス新潟戦でも見せ場を作った。椋原が78分から途中出場した後、岡山は81分に先制したものの、87分に追い付かれて1-1に。迎えた後半アディショナルタイム、右サイドでパスを受けた椋原は、相手GKと最終ラインの間にアーリークロスを送った。

「最後に一番元気だったのは自分。チャンスが来たら、集中してクロスを上げようと思っていました」

 ゴール前中央ではMF上門知樹がタイミング良く飛び出してフリーとなっていたが、合わせ切れず。直後に試合終了のホイッスルが鳴り、アウェーのファン・サポーターから安堵のどよめきが起こった。劇的な決勝点はならず、1-1の引き分けで終わったが「少しずつですが、ポイントで合うようになってきている」と手応えも感じたプレーとなった。

 連戦が多い今季は「1試合に懸ける思いも、試合ごとに得られる勝ち点も変わりませんが、4連戦目、5連戦目になると、自分や相手のコンディションが、いつもと違う感じがする」という。出場した試合を映像で見て「後半のラストの時間帯で『いつもならスプリントして上がっていけるのに』と思うことがある」と語るように、疲労との兼ね合いでプレーにも変化が表れている。

 冒頭のコメントにあった「慣れてきた」とは、そうした状況も含めてのことだが、「1試合に懸ける思いは、もっと強くしなければいけない」と言葉に力を込める。次節は11月1日、ジェフユナイテッド千葉を迎えてのホームゲーム。10月の勢いを持続すべく、攻守両面での貢献を期す。

取材・写真◎石倉利英