前節のFC町田ゼルビア戦で田口泰士が前半に負傷し、急きょピッチに立ったのが小島秀仁だった。小島自身も負傷明けの出場だったが、問題なくプレー。戦列に復帰したが小島が21日の金沢戦を前に取材に応じた。

上写真=金沢戦に向けてトレーニングする小島秀仁(写真◎JEF UNITED)

全員が強い意志を持てばできる

 大宮戦、前節の町田戦と2戦続けてスコアレスドローに終わり、チームとして守備面の向上は実感しているものの、攻撃面では物足りなさが残った。ただ、町田戦の前半19分に負傷した田口泰士に代わり、20節の岡山戦(9月19日)以来のピッチに立った小島は、手応えを感じていた。

「大宮戦と比較すると、シュート数、ゴールに迫る回数が増えました。それは良かった点だと思います。ただ、そこで決めるということについては、まだまだ改善しなければいけない。あれが当たり前にならないといけないし、チャレンジしないといけない。
 ミスをしないことだったり、ゴールに迫るプレーは当たり前のこと。全員が強い意志を持ては、できることだと思う」

 アクシデントにより、ゲーム序盤に突如、出場することになったが、小島は自らの役割を果たした。指揮官、尹晶煥監督もそのプレーを評価。引き締まった試合の流れに乗って、攻守に躍動した。

 それでもゴールは生むことができず、勝利を手にできなかったことを本人は悔やむ。

「ゴールにつながるプレーがまだまだ少ないので、試合に出るからにはチームを勝たせるプレーがもっと出せればと思っています」

 明日21日に対戦するのは千葉と同じくソリッドな守備の構築に重きを置く金沢だ。ジェフを6試合ぶりの勝利に導くためのポイントについて、小島はこう言った。

「町田戦で出た中へのチャレンジのパスを継続していけば、金沢戦でもサイドは確実に空いてくると思う。そうなればジェフの強みであるサイド攻撃も生きてくる。やっぱり最初は中で、一発の勝負のパスだったり、危険なエリアへの進入を意識しながら、バランスを見てサイドを使う攻撃ができたら、分厚い攻撃ができるんじゃないかなと思います」

 イメージはできている。中と外を巧みに使い分けながらブロックを崩す算段だ。小島が前回先発した20節の岡山戦以来、チームはホームで勝てていない。狙うは、フクアリで1カ月ぶりとなる勝利のみーー。