上写真=ボランチで後半15分までプレーした鈴木喜丈(写真◎MITO HOLLYHOCK)
■2020年10月18日 J2リーグ第27節(@Ksスタ:観衆3,166人)
水戸 1-3 新潟
得点:(水)奥田晃也
(新)マウロ、中島元彦2
「スタジアムを沸かせる選手に」
9月にFC東京から育成型期限付き移籍で水戸に加入した鈴木喜丈が、本拠地のケーズデンキスタジアム水戸で初めて先発メンバーに名を連ねた。安東輝と4-4-2システムのボランチを組み、後半15分までプレー。「(先発出場の)試合は久々です。やはりJ1から来た身として、違いを出さなくてはいけないという気持ちでやっていたし、そういう意気込みで臨みました」と、183センチ、80キロの大きな体格を生かして中盤でボールを奪い、攻撃時には左足でパスを散らした。
しかし、鈴木の奮闘も実らず、チームは新潟に1-3のスコアで敗れた。「結果につながらないと意味がない。縦パスの部分ではフォワードの選手ともっとコミュニケーションを取って、通していければチャンスにつながっていく。だけど、今日だけを見たら惜しいチャンスにつながる部分はなかった。運動量でもチームに迷惑をかけてしまったので、反省するところが多い試合でした」と、苦い表情を浮かべる。
「自分の力不足を痛感した試合でした。(ホームで)良いプレーをしたら(サポーターは)褒めてくれると思うけれど、たぶん今日はため息のほうが多かった」
途中出場でピッチに入った前節までの2試合は出場時間が限られた。それだけに、初スタメンで長い時間、プレーした今節は、チームを勝利に導き、水戸のサポーターを喜ばせたかったことだろう。今節ではそれが叶わなかったが、憂う間もなく、すぐさま次の試合がやってくる。次節は10月21日の山形戦。中2日で迎える次のホームゲームでこそ、3試合ぶりの勝利を狙う。
「(J2は)運動量を求められると思っているので、キツい中でも技術で違いを出したり、やっていかないといけない。それが今の自分の課題なので、それを克服できたら一つ上の(レベルの)選手になれると思うので、運動量を意識していきたい。ゴールだったり、アシストだったりで、スタジアムを沸かせるような選手になれたらなと思っています」
今節の悔しさと課題を糧に、鈴木はさらなる成長を目指す。
現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎MITO HOLLYHOCK