上写真=最近2試合は控えスタートの福岡。レノファ山口戦に向けて調整を続けた(写真◎KYOTO.P.S.)
「自分が主体でやっていかなければ」
FC町田ゼルビアと対戦した10月14日の明治安田生命J2リーグ第26節で、控えスタートだった京都サンガF.C.のMF福岡慎平は、0-1で迎えた後半開始から交代出場。16日の練習後のオンライン取材では当時について「アンカーに入り、3バックに(ボールを)運ばせてほしいと言われていたので、なるべく落ちずにプレーした」と振り返った。
48分にGK若原智哉のミスから失点して0-2とされ、「点を取りにいこうというところで失点してしまい、なかなか自分たちのリズムに持っていけなかった」と語る一方、中盤の出来については「うまく前に運べていたのはよかった」とコメント。ただ最後まで得点できず、試合終了間際に3点目を奪われて0-3で敗れただけに、「なかなかシュートまで持っていけなかった。修正していかなければいけない」と反省点も挙げている。
先発したFWピーター・ウタカに加え、後半途中からはFW野田隆之介も入って中央に高さがある状態ながらも、クロスが少なかったことについて触れ、「後ろから見ていて、中に強引に行き過ぎていると感じていた。クロスを増やしてもよかったし、僕自身も前の選手に伝えなければいけなかった。自分のリーダーシップが足りなかった」との課題も認識。「もっと前線の選手の動かせるようにならないと、アンカーのポジションで勝負できない。後ろから見えているので、どこが穴なのか、一番狙えるのか、自分が主体でやっていかなければいけない」と決意を口にした。
首位の徳島ヴォルティスと2位のアビスパ福岡の勝ち点52に対し、京都は勝ち点38の9位。昇格圏内との差が徐々に広がっているが、上位2チームのうち福岡は、シーズン途中に同じような位置にいた。
第11節から3分け3敗と失速した京都は、第16節終了時点で勝ち点21の13位。福岡も同じ第11節から1勝1分け4敗と苦しみ、他チームより1試合消化が少ないながらも、勝ち点19の17位だった。
第17節から京都、福岡とも3連勝を飾ったものの、京都は第20節の引き分けで連勝がストップ。第22節の大宮アルディージャ戦で2-0とリードして前半を終えながらも、後半の4失点で逆転負けしたのを機に勢いが衰えた。一方、福岡は延期分の第9節も含め、前節終了時点で連勝を11まで伸ばし、一気に昇格圏内へと浮上している。
「自分たちにも11連勝ができる力のある選手がそろっている。まだまだ、あきらめていないし、J1昇格に向けて、勝ち切る試合を増やさなければいけない」。そう語った福岡は、「1つ、2つ、3つ勝てば、そういう雰囲気になる。連戦の中でどれだけ勝ちを積み重ねて、勝ち癖をつけていけるかが大事」と続け、18日の第27節、レノファ山口戦からの連勝スタートに向けて気持ちを高めていた。