京都サンガF.C.のMF庄司悦大が、一戦必勝の思いを新たにしている。少なくなってきた残り試合に目が行きがちな状況で、一つひとつ、目の前の試合に勝つために力を出し切ることの重要性を強調した。

上写真=10月14日の町田戦に向けて調整を進める庄司(写真◎KYOTO.P.S.)

町田は「古巣という感じはしない」

 京都サンガF.C.は10月10日の明治安田生命J2リーグ第25節で、アルビレックス新潟に1-2で敗れた。今季ホーム初黒星を喫した第22節の大宮アルディージャ戦に続いてホーム2連敗。新潟と入れ替わって6位に後退し、昇格圏内の2位との勝ち点差は11に広がっている。
 
 新潟戦で9試合連続フル出場となったMF庄司悦大は、12日の練習後にオンラインで報道陣の質問に答え、現状について「まだ昇格の可能性は十分あるが、上位との勝ち点差は開いている」とコメント。「残り試合数が見えてきて、特に上位のチームは、勝ちたい気持ちが強いと感じる」とリーグ全体について語った。

 その上で今後やるべきこととして「連戦で、いつもより目の前の試合に集中できなくなるようなことが、もしチームにあるとすれば、もっと戦わなければいけない」と強い口調で語った。「連戦で、次も出たいから今日はあまり行かなくていいや、ではなく、その試合でつぶれてもいいくらいの覚悟を持って戦わないと。全部出して、この試合に勝てればいいという気持ちを全員が持たなければいけない。そこがウチは、まだ少し足りないのかなと思う」と自身の見解を示している。

 それを踏まえ、昇格争いのライバルである新潟について「全員が、この試合で終わってもいいという感じでプレスに来ていた」と評した。「一歩出して得点したり、一歩出して失点しなかったり。そういう、ちょっとした差が結果につながってくる。みんなが覚悟を持って残りの試合を戦うのが重要」と上位追撃へのポイントを挙げた。

 14日の第26節はFC町田ゼルビアとアウェーで対戦する。「攻守にアグレッシブに戦ってくるチーム」と印象を語った庄司にとっては、2012年にプロキャリアをスタートさせた古巣だ。とはいえ、一緒にプレーした選手で現在も在籍しているのはDF深津康太だけという状況とあって「あまり古巣という感じはしない」とも語る。「すべての試合に勝ちたい。絶対に勝ちたいのは、どのチームでも同じ」と、一戦必勝の思いを新たにしていた。