京都サンガF.C.のDF森脇良太が10月9日の練習後、オンライン取材に応じた。アルビレックス新潟と対戦する次節への展望のほか、ゴールパフォーマンスや自身の得点についての考えについても語っている。

上写真=オンライン取材中も笑顔が絶えなかった森脇(写真◎スクリーンショット)

「やられた借りを返しにいく」

 京都サンガF.C.は9月26日の明治安田生命J2リーグ第22節、大宮アルディージャ戦で前半を2-0とリードしながら、後半に4失点して2-4で敗戦。今季無敗だったホームゲームで初黒星を喫している。

 DF森脇良太はこの試合について「後半、難しい状況が続いたときに修正できなかった。これだけの経験をしてきたにもかかわらず、後ろから落ち着きを与えることができなかったのは僕自身、本当に情けない。力不足を感じた試合でもあった」とコメント。それ以来のホームゲームとなる10日の第25節、アルビレックス新潟戦に向けて「もう一度チームとして、サポーターを迎えるホームで力を示していくことは重要なポイントになる。この前やられた借りを返しにいきたい気持ちは強い」と言葉に力を込めた。

 前節終了時点で5位の京都に対し、新潟は勝ち点1差の6位で、上位追撃を狙うライバルとの直接対決となる。森脇は新潟について「攻撃的な、攻撃が好きなチーム。ポゼッションをしっかり加えながら試合を組み立ててくる。いまの順位にいるようなチーム力ではなく、警戒すべき選手がたくさんいる」と語る一方。「守備は、十分につけ入るスキがあると思っている。どちらが、よりボールを握って、相手の嫌なところを突いていけるかがポイントになるんじゃないか」と試合展開を予測した。

 ゴールパフォーマンスに関する質問もあった。今季は森脇を中心に多種多様なパフォーマンスを見せており、前述の大宮戦ではMF中川風希が先制点を決めた後、ピッチ上の11人全員で『カズダンス』を披露してホームのファン・サポーターを沸かせている。

「どれくらいの方が喜んでくれて、どれくらいの方がもういいよ、と思っているか分からないですが」と森脇が答えると、オンライン取材の画面外にいたFW野田隆之介が「2、3人だよ!」とツッコミを入れた。それでも森脇は「飽きがこないような刺激的なものを考えなければいけない。ホームでサポーターの皆さんが選手と一緒に喜べる、幸せな空間。後半戦もアイディアを出し合って、サッカーの内容も、パフォーマンスも、前半戦より向上していきたい」と、二兎を追うことに意欲を見せた。

 これまではチームメイトの得点でパフォーマンスを見せてきたが、自身が決めて披露するのが最高のシナリオだろう。前節終了時点で13試合に出場も、まだ無得点とあって「いきたいですね。年に1回、奇跡的なシュートが起こるので、サンガでも出したい」と笑顔を見せた。「ディフェンダーなので、チームが勝利するためには無失点で終わることが大事」としながらも、「目標設定は高くしたいと思っている。チャンスがあれば貪欲に狙って、チームの勝利のために、早くサンガでの得点を奪いたい」と決意を込めて語っている。