10月4日、明治安田生命J2リーグは第24節が開催され、水戸ホーリーホックはファジアーノ岡山と対戦。序盤から中山仁斗らがゴールを狙うも、得点を奪うことはできず。終盤のアレフ・ピットブルのシュートもGKポープ・ウィリアムに阻まれ、スコアレスドローに終わった。

上写真=水戸と岡山の一戦はスコアレスドローに終わった(写真◎J.LEAGUE)

■2020年10月4日 J2リーグ第24節(@Ksスタ:観衆2,385人)
水戸 0-0 岡山

・水戸メンバー◎GK牲川歩見、DF前嶋洋太、住吉ジェラニレショーン(74分:細川淳矢)、ンドカ・ボニフェイス、外山凌(62分:河野諒祐)、MF奥田晃也、安東輝、山田康太、木村祐志(62分:森勇人)、FW中山仁斗(74分:アレフ・ピットブル)、山口一真(83分:平塚悠知)

・岡山メンバー◎GKポープ・ウィリアム、DF椋原健太、濱田水輝、田中裕介、徳元悠平、MF関戸健二(83分:野口竜彦)、パウリーニョ(61分:上田康太)、白井永地、上門知樹、FW齊藤和樹(61分:山本大貴)、赤嶺真吾(90分:デューク・カルロス)

「前後半で別のチームになってしまった」

 勝ち点3差の両者の一戦は、序盤からホームの水戸が攻勢に出る。開始48秒、奥田晃也が前線に送ったボールを山口一真がキープし、山口からのパスを受けた中山仁斗がシュートを放つ。この場面は岡山のGKポープ・ウィリアムに阻まれたが、水戸が早々にチャンスを作った。

 その後も水戸が中山と山口の2トップを中心に岡山ゴールに迫るも、ゴールネットを揺らすことはできず、前半をスコアレスで折り返した。

 後半は、先に岡山に決定機を作られた。15分、白井永地のCKから田中裕介にヘディングシュートを放たれる。しかし、ここはゴールポストに救われ、失点を免れた。

 すると、後半23分には途中出場の森勇人がミドルシュート。右足から放たれたボールはゴールへと向かうも、わずかに逸れてゴールポストを叩いた。

 後半アディショナルタイムにはアレフ・ピットブルが角度のないところから強烈なシュートでゴールを狙う。しかし、この場面も岡山のGKポープの好守に遭い、得点を挙げることはできず。そして、タイムアップを迎え、勝ち点1を分け合う結果となった。

「前半はロングボールの処理や対応であったり、止める、蹴る、運ぶ、外すところも素晴らしく、アグレッシブな姿勢を見せられました。ただ、後半がまるで別のチームになってしまった。ホームチームなので後半にギアをより上げなければいけないところで、走れないから攻撃ができない、守備でもボールを奪えない。お客さんの人数もだんだんと緩和されてきて、いつもよりもたくさんの人が(スタジアムに)入ってくれている中で(引き分けは)非常に残念ですし、本当に情けなかったと感じています」

 水戸の秋葉忠宏監督は試合後にそのように振り返り、チャンスを作りながらも勝ち切れず引き分けの結果に終わったことに悔しさをにじませた。

現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE