ジェフユナイテッド千葉のMF田口泰士がFC琉球戦を前にオンラインで取材に応じた。シーズンの半分を消化したが、14位と振るわない現状について「みんなが自覚すべき」だと話す。千葉は、危機感を共有して後半戦に臨むことができるのか?

上写真=27日の琉球戦に向けてトレーニングする田口泰士(写真◎JEF UNITED)

勝ち点1の大事さを意識しないといけない

 シーズンの半分、21試合を終えて勝ち点26の14位。J1昇格を目指すチームとしては不甲斐ない結果だ。琉球戦を前に取材に応じた田口が発したのは、悔しさと歯がゆさがない交ぜになった、そんな言葉の数々だった。

「もちろん、満足していないですし、勝ち点を失いすぎているなという印象ですね。自分たちの目標を達成するために、こういう結果でいいのかというのを一人ひとりがもっと自覚して、今週からの後半戦につなげていけなければいけないと思っています」

 前半戦を振り返っての感想だ。これまでも折に触れて警鐘を鳴らしてきた田口が自戒の念も込めて言葉を紡ぐ。

「勝てた試合もあったと思いますけど、引き分けに持ち込めた試合が多い印象です。もちろん勝つことが一番ですけど、良くない試合していても、引き分けに持ち込むとか、0-0のまま試合を進めてとか、勝ち点を積み上げていくことの大事さをもっとみんなが意識しないといけない。勝ち点3を取れなくても絶対に1は奪うとか、後々、その勝ち点1というのが絶対に響いてくると思うので、そこはみんなもっと自覚したほうがいいと思います」

 アディショナルタイムに失点し、勝ち越された試合がある。追いつかれた試合もある。勝負に対する執念や勝ち点に対する執着心が足りない。そのことが前半戦の成績に反映したと田口は振り返る。

「失点したときに、下を向く選手が多かったり、全体の士気が下がるという印象がある。そこは改善していきたいところなんですけど、前節(山口戦)もそういう傾向が見られたので、そこはもう一回、しっかりみんなで確認して次に引きずらないようにしたい」

 次節は琉球戦。開幕戦で勝利した相手だ。

「すごくいいチームだと思いますし、ボールをしっかり握って攻めてくる。開幕戦もほぼほぼ相手の時間帯だったと思いますけど。でもそこから僕たちも成長していないといけないと思いますし、向こうも連勝して勢いづいていると思うので、ただ受けるだけの守備だけではなくて、自分たちからしっかり(ボールを)奪いに行き、いい攻撃につなげてゴールを奪いたいと思います」

 どのチームも同じだが、連戦中でコンディション調整に多くの時間が割かれ、問題点の修正に割ける時間は限られる。その中でもチームとして意識のすり合わせの行ないたいと田口は言った。「勝ち点を失い過ぎた」前半戦を反省し、勝ち点に対する執着心が足りなかったことを「自覚」して、チームは後半戦に臨むことができるか。千葉にとってリスタートとなる琉球戦は明日27日、18時半にキックオフされる。