京都サンガF.C.の實好礼忠監督が、チーム状態の良さに確かな手応えをつかんでいる。ともに無失点で2連勝を飾り、練習内容も充実。今季初の3連勝を目指し、9月13日にFC琉球をホームで迎え撃つ。

上写真=9月11日の練習後、報道陣の質問に答えた實好監督(写真◎スクリーンショット)

琉球は「爆発力がある」

 京都サンガF.C.は9月13日の明治安田生命J2リーグ第19節で、FC琉球とホームで対戦する。第11節から6試合未勝利と失速したチームは、第17節でジェフユナイテッド千葉、第18節でザスパクサツ群馬に、ともに2-0で勝利。2連勝は今季2回目、どちらも無失点だったのは初めてで、攻守がかみ合って結果を残している。
 
 11日の練習後にオンライン取材で報道陣に対応した實好礼忠監督は、調子が上向いてきたことを受けて、今後の狙いの一端を明かした。良さとして継続したいことは「守備に切り替えたときに長い距離を返ること」などの基本に加えて「ボールサイドが前に行くのか、遅らせるのか、といった守備のメリハリ」とコメント。「映像で見ながら、なぜゼロに抑えることができているのかを(スタッフと選手が)共通理解する」ことで、堅守を継続したい考えを示した。
 
 一方、上積みしたい点には「攻撃のバリエーション」を挙げた。連勝した2試合は、どちらも前半で2-0としており、「ある程度コントロールして試合を進めているが、そこからスキがあればカウンターでも(追加点を)取りたい」という。さらに「コントロールしながら、インサイドの厳しいところにボールを入れて、そこからコンビネーションができるような形を、徐々にできるようにしていきたい」と今後の狙いを語った。

 11日の練習を「お互いに高いものを求めながら、ゲーム形式でバチバチ激しい球際もあり、ピリッとした良い状態」と評した實好監督。今季初の3連勝を目指して対戦する琉球は前節、大宮アルディージャに5-0で大勝し、連敗を4で止めた。「攻撃の爆発力がある。中央のコンビネーションの質が高いし、ポジションの取り方がうまく、嫌なところにボールを入れてくる。しっかり把握して対応していきたい」と勝利への道筋を描いている。