京都サンガF.C.はリーグ戦2連勝中。MF庄司悦大は手応えをつかむ一方、さらなる成長が必要だと感じている。これまで以上に意識を高めて、9月13日のFC琉球戦では今季初の3連勝を目指す。

上写真=琉球戦に向けて11日の練習に臨んだ庄司(写真◎KYOTO.P.S.)

「良い雰囲気でできている」

 11日の練習後にオンライン取材で報道陣の質問に答えた庄司は、「もっと」という表現を何度も使った。京都サンガF.C.は9月9日の明治安田生命J2リーグ第18節で、ザスパクサツ群馬を2-0で下して2連勝。第16節までの6試合未勝利から巻き返しつつあるが、庄司は「勝てているので悪くはないけど、もっと良くできるところもある」と語る。

 上位追撃には、さらなるチーム力アップが必要という意識の表れだろう。「切り替えはもっと早く、もっと強くいかなければいけないときもある。トータルとして完璧というわけではない。もっと突き詰めていくことが、たくさんあると思う」と続け、「連戦なので、あまり練習期間はないですが、やらなければいけないところは、もっと意識しなければいけない」と質の向上を見据えた。「勝てていない時期と比べると、そういう面も少しずつ良くなっている実感はある」と付け加えた流れの良さを、より高いレベルにつなげていこうという意欲に満ちている。

 6試合未勝利の時期も「チームの雰囲気は良かった」と振り返り、「引き続き、良い雰囲気でできているので、続けてやっていきたい」と練習の様子を明かす。自ら語ったように練習期間が短く、次々と試合がやってくる難しい状況だが、實好礼忠監督がミーティングで指摘する内容を踏まえ、「選手同士でコミュニケーションを取って、スタッフも選手も(意識を)共有できている」という。

 13日にホームで対戦するFC琉球を「去年からしっかりビルドアップする攻撃が良いというイメージ」と分析し、「相手の良さを出させない守備、攻撃が重要になる」とポイントを挙げた。琉球は前節、大宮アルディージャに5-0と大勝し、連敗を4で止めている。「5-0で勝って勢いはあるかもしれないけれど、僕らもホームで負けていないし、良い流れで来ている」と語る庄司は、最後に「続けていくことが大事。チーム一丸となって、相手の勢いをはね返す気持ちでやることができれば、勝利に近づくと思う」と力強く言った。