上写真＝練習から集中して。ゲリアは新潟戦の勝利を見据えている（写真◎ジェフユナイテッド千葉）
「楽しんでいるし、充実しています」
右サイドバックとして3試合連続フル出場。ゲリアが存在感を示してきた。
直近の第17節京都サンガ戦はターンオーバーの影響でメンバー外となったが、その分、続くアルビレックス新潟戦に集中している。ただ、残念ながらここ5試合は1分け4敗。その現実と向き合う日々になった。
その京都戦で0-2と黒星を喫した仲間を見て、2つの修正点を見つけることができたという。
「京都がしっかりと組織で戦ってくるチームだという情報があった中で、個人的な簡単なミスがあり、その最初の失点からいい流れが作れなくなり、前半終了間際のセットプレーで集中力が切れてしまいました。これが大きな2つの要因だと思います。そうやって自滅してしまうような、防げるような失点を防げなかったことが勝敗を分けました」
40分と45＋4分という「魔の9分間」に、踏ん張りきれなかった。
「このチームでやろうとしているサッカーで連続失点はあってはいけないことです。未然に防げる失点が多いので、チームとしてそこを改善しないと。もちろん集中しなければいけないし、それが未然に防ぐことにもつながっていきます」
直近で出場した第16節のアビスパ福岡戦では、42分に追撃開始の合図となる1-1の同点ゴールを決めている。田口泰士の右からのFKにファーで頭一つ抜け出して送り込む迫力のヘッド。しかしその後、逆転に成功しながら90＋6分にまさかの同点弾を浴びて、2-2で引き分ける結果に終わった。
「オーストラリアで見てくれている人もいて、電話やメッセージをくれてゴールを喜んでくれました。祝ってくれたのはうれしかったけれど、最後は試合終了直前に失点して勝てなかったので、喜びが薄れてしまって残念でした。ゴールして勝つことが一番いいですね」
それは、次の新潟戦で実現したいところだ。「個人能力に長けている選手が多い」という印象を相手に持つからこそ、「それぞれのエリアでしっかりと相手に仕事をさせない意識を持ちながら、チームとして対抗することが大事です」とディフェンスの集中をポイントに挙げる。新潟は左サイドバックに荻原拓也を起用することが予想されるが、アグレッシブに仕掛けてくるタイプだけに、対峙するゲリアもフィジカル的にタフな戦いを強いられそうだ。
「そういったタイプの選手には、リズムに乗らせない意識を持って守っています。気持ちよくさせるといけないんです。近づきすぎないように距離感を持って対応したり、しっかり潰すところは潰したりというプレーの判断を明確にして、相手をリスペクトしてはいきますが、リズムに乗らせないようにしていきたいと思っています」
判断を間違わなければ抑えることができる、という自信だ。
攻撃面でも試合をすればするだけ改善していく。
「前に上がっていったり下がったり、サイドハーフが中に入ったら高い位置を取ったり、ボール回しにも参加したりと、サイドバックとしての仕事が増えて楽しんでいるし、充実しています。右サイドから攻撃しきっている場面がまだまだ作れると思うので、質を上げてやっていきます」
高まる充実感と正しい判断でホーム3勝目を誓うのだった。