京都サンガF.C.の實好礼忠監督が31日、次節の大宮アルディージャ戦に向けてオンライン取材に応じた。京都は現在5試合未勝利で10位に沈むが、實好監督はシステム変更などは行なわず、これまでの戦い方を継続しながら上位進出を狙うと話した。

上写真=いつものように丁寧に質問に答えた實好監督(写真◎スクリーンショット)

「引き続き3バックでいく」

 29日に行なわれた東京ヴェルディ戦に0-2で敗れ、今季4敗目を喫したが「そこまで悲観していない」と實好監督。「狙い通りにやられた感じはあるけど、うちとしても狙い通りの守備がある程度できていた」とプラス面を見いだしているようだ。

 常にポジティブな指揮官は「今の順位は悔しい」と心境を語りつつ、チームの力を信じている。6試合連続で失点が続き、守備の改善が喫緊の課題ではあるが、戦術変更などは頭にないという。

「自分たちが相手を分析するように、相手も自分たちのこういうところを狙ってくるという話をした上で、システム変更で対応するよりはポジショニングや、強度や判断(スピード)を上げていくことで上回れるようにトライしています」

「システムを変えても違う穴が出てくる。いまは切り替わった瞬間にここが空くとか、そういうところの問題。『このシステムでこの対応だと遅いよ』ということをみんなで理解した上で、もっとスピードアップして正しいポジションを取らないといけない、という形でチームは動いています」

 継続は力なり、ということか。次節はセンターバックのDFヨルディ・バイスを出場停止で欠くが、「引き続き3バックでいく」ときっぱり。今季は開幕から3-4-2-1あるいは3-5-2で戦っており、今後も後ろの陣形は変えない考えだ。

 次節で対戦する大宮は4連敗中だが指揮官は「結果は出ていないけど、個の能力は非常に高い。順位を理解するのではなく、しっかり力を理解して戦いたい」と気を引き締める。「いつ仕留めに行くのかチグハグなところもあるので、もう一度良いイメージを持って、良い攻撃ができるようにもっていければ」。これまで積み上げてきたサッカーで真っ向勝負を挑む。