J2の大宮アルディージャは8月29日の第15節を皮切りに、10月3日の第24節まで約1カ月間で11連戦という過密日程に入る。初戦となるV・ファーレン長崎戦を前に、ユース出身でプロ3年目のMF奥抜侃志が取材に応じ、連戦を戦い抜く覚悟を語った。

上写真=前節の愛媛戦で3試合ぶりに先発出場したMF奥抜(写真◎J.LEAGUE)

ここまで11試合で1ゴール

 開幕3連勝とスタートダッシュに成功した大宮だが、7月29日の第8節・ツエーゲン金沢戦以降は勝利がなく、現在3連敗中と試練の時を迎えている。一時は首位に立っていた順位も9位まで降下した。ここまで11試合に出場している奥抜は「もっと上にいなきゃいけないと思っているし、物足りなさを感じている」と現在の心境を語った。

 得点力不足にあえぐチームの中、奥抜自身のゴールも1点のみ。先発した前線の愛媛FC戦では開始早々にチャンスを迎えるも、シュートはゴール左に外れた。「コースを狙いすぎて枠に飛んでいない」と反省し、「(GKが)弾いてこぼれ球というのもあるので、まずはしっかり枠に飛ばしたい」と基本に立ち返り、課題と向き合っている。

 新型コロナウイルスの影響で延期となった第9節・アビスパ福岡戦が9月16日に組み込まれたことで、チームはここから11連戦という超過密日程に入るが、奥抜は「勝ち続けることが大事。一戦一戦、集中しながら全員が勝利に向かっていけば勝ち続ける力はあると思うので、しっかり勝っていきたい」と強気の姿勢。首位に立つ長崎との連戦初戦に向けては「球際や気持ちの部分の戦いだと思う。そこで負けないようにやりたい」と気合いを入れた。