ジェフユナイテッド千葉は現在リーグ戦3連勝中。ここにきてようやく尹晶煥監督の戦術が浸透してきた。明日19日には首位V・ファーレン長崎と対戦。注目の一戦を前に、DF岡野洵とMF髙橋壱晟が意気込みを語った。

上写真=気温30度を超える暑さの中、トレーニングする岡野(写真◎JEFUNITED)

出たら勝たないと評価されない

 前節、アウェーながらジュビロ磐田に勝利し、チーム3連勝を飾った。興味深いのは現在の千葉が完全なローテーション制を採っている点だ。真夏の5連戦のスタートであり、連勝の始まりとなった10節の町田戦で先発し、続く11節の松本戦、12節の磐田戦の3試合で先発したのはGKの新井章太とDFゲリアだけ。町田戦から松本戦では先発を9人入れ替え、松本戦から磐田戦へも同様に先発9人を入れ替えている。

 いわば2グループ制を敷いているわけだが、連勝がスタートしたことでいい刺激がチームに生まれているようだ。松本戦で無失点勝利に貢献したCB岡野が言う。

「磐田戦に行っていたメンバーが勝ったので、次(長崎戦の先発)はどうなるかは分かりませんけど、出る人はもう、僕も含めて絶対に勝ちたいと思っているはずです。勝たないと評価されないのは分かっていますから。チーム全体で勝ちたいと思います」

 この2グループ制は言うまでもなく厳しい日程を乗り越えていくために尹監督が採り入れているものだが、選手にとっては『自分が出たときに勝たないと次はない』という刺激を受けることにつながっている。そしてまた、チーム力の底上げを加速させている。

 もちろん前提として、尹監督の堅守をベースとした戦術の浸透があり、誰が出てもスタイル維持でき、大幅な戦力低下を起こさないことがある。髙橋は3連勝という現状を踏まえて「守備の自信がついていると思いますし、選手が代わっても代わったメンバーが奮起してやっていると思います」と話した。

 岡野も同じ意見だ。

「見てもらえば、分かると思いますが、守備の部分で、全員で一生懸命に戦うことを求められています。僕だったらラインのコントロールだったり、スライドだったり、ポジションによって一人ひとり役割がある。そういうところで誰が出てもうまくいっているのが、いい点だと思っています」

 好転し始めたチームは明日、大一番に臨む。首位、長崎との対戦するのだ。

「相手は首位ですけど、僕たちも波乗っていますし、守備の基準が僕たちにはあるので、そこから良い攻撃に持っていければ。カウンターだったり、セットプレーだったり、得点が取れれば勝てる自信はあります」と髙橋が言えば、岡野は「相手は首位だし、絶対に負けられない。ただ相手がどうこうというより、まずは自分たちのサッカーをすること。勝てている試合はすべて自分たちのサッカーができていた。やっぱりそこはブレずに、自分たちのやるべきことを目の前のことを一生懸命にやって、勝ちたいと思います」と勝利を誓った。

 昨季、髙橋は山形で、岡野は大分で現在の千葉とは異なる、攻撃志向の強いスタイルに触れていた。さすがに大きく違う尹監督の戦術を理解し、実践するまで時間を要したが、ともに松本戦で先発フル出場を果たし、2ー0の勝利に貢献。ここに来て、チーム内で存在感を高めつつある。前節の磐田戦はメンバー外であり、明日の長崎戦に出場する可能性は高い。

「勝てば勝つほど、良い雰囲気に持っていけると思うので、5連戦の3戦目を終えましたけど、もっともっと連勝を伸ばしていきたいと思います」(岡野)

 手練手管の手倉森誠監督率いる長崎は一筋縄ではいかない相手だが、だからこそ勝利することに大きな意味がある。岡野の言葉通り、首位を叩いて連勝を延ばすことができれば、千葉は一気に上昇気流に乗ることになるかもしれない。