上写真=猛暑の中、精力的に練習に取り組む田口(写真提供◎JEFUNITED)
試合中に考えながらやれている
今季加入した田口泰士は、開幕戦で先発するのみならず、中心選手としてプレーを続ける。第11節までに9試合に出場し、フィールドプレーヤーではチーム2番目となる809分間、ピッチに立っている。
チームは現在、5勝1分5敗という五分の成績で10位と、波に乗り切れない。だが、5連戦のスタートとなる直近2試合で、今季初めての連勝を記録。開幕戦以来となる、ホームでの勝利も手にした。
この連勝を、田口はチームが尹晶煥監督の戦術を理解してきた証であると語る。それに加えて、「試合中に考えながらやれている部分が増えてきたのが一番大きいと思う。やりながら意見を出し合って修正できている」と、チーム内から生まれる変化も感じているという。
そして田口は、さらなる変化を求める。
「どの相手もリスペクトしますけど、自分たちの方が強い、できるんだという気持ちが大事だと思う。そういう気持ちがまだまだ足りないというか、もっと出していいのではないかとすごく感じる。自信を持って臨めるようにしたい」
チームに勢いが出てきたところで、次に当たるのは7位のジュビロ磐田(8月16日@ヤマハスタジアム)。田口にとっては、昨季まで所属していた古巣との対戦となる。
「知っている選手だらけなので、楽しみというのはありますね。勝てば順位もひっくり返るので、勝ち点3を奪って帰ることをチーム全員で成し遂げたいです」
10位といっても、J1昇格ラインの2位にいる徳島ヴォルティスとは勝ち点6差に過ぎない。次節に勝ち点3を積み上げるだけで、最高で5位にまでジャンプアップする可能性がある。
「前節の勝利を無駄にしないためにも、次の磐田戦はすごく大事になるという強い気落ちを持ってやりたい」
千葉の新背番号4が、チームを力強く引っ張っていく。
取材◎杉山 孝