J2のアルビレックス新潟が手薄な左サイドバックの補強に乗り出した。J1の浦和レッズから期限付き移籍で獲得したのは、20歳の荻原拓也。移籍期間は2020年8月13日から2021年1月31日までとなる。背番号は7。

上写真=気持ちのこもった声援に感謝、と荻原は浦和ファンに伝えた(写真◎J.LEAGUE)

自覚と責任の「7」

 荻原拓也は埼玉県川越市出身、1999年11月23日生まれの20歳のDFだ。浦和ではジュニアユースからユース、トップへと進んだ選手で、U-18、U-19、U-20と年代別の日本代表の経験もある。

「ジュニアユースからずっと過ごしてきた大好きなこのクラブから離れる決断は、決して簡単ではありませんでした」

「クラブにも、ファン・サポーターのみなさんにも必要とされる選手になって必ず戻ってきます」

 そんな言葉をクラブを通して浦和のファン・サポーターに残した。

 アルビレックス新潟は左サイドバックがやや手薄。昨季からの中心選手、堀米悠斗は健在だが、左利きの渡邊泰基は7月27日にツエーゲン金沢に期限付き移籍したばかり。右利きの新井直人を左に回して併用するケースも多く、このポジションの補強が急務となっていた。

 新潟のファン・サポーターに向けては、クラブを通して「J1昇格。自分が求めていることはそれだけです。自覚と責任を持つためにもこの背番号を希望して、理解していただいたクラブには感謝しかありません。毎試合すべての力を出し切り、チームの勝利に必ず貢献します。アルビレックス新潟サポーターのみなさん、応援よろしくお願いします!」と熱く語った。

 荻原は昨年まででJ1に12試合、リーグカップに9試合、天皇杯に3試合、アジア・チャンピオンズリーグに1試合の出場経験がある。今季はJ1では清水エスパルス戦、ルヴァンカップではベガルタ仙台戦、セレッソ大阪戦でいずれも交代出場して、合計で35分の出場に留まっていただけに、試合に飢えている。新潟のJ1昇格へ向けて大きな力となりそうだ。

 なお、荻原は浦和と対戦するすべての公式戦に出場することができない。