ジェフユナイテッド千葉の尹晶煥監督がFC町田ゼルビア戦を翌日に控え、の意気込みと、以降23日まで続く灼熱の5連戦への決意を語った。指揮官が勝利のポイントして挙げたのは「足元のボールを取られないこと」だった。

上写真=オンラインで取材に応じる尹監督(写真◎ジェフユナイテッド千葉)

キープできずにミスが散見

 直近5試合は1勝1分け3敗。思い描いていた戦績からは程遠いものだろう。9日のアウェー町田戦から始まる5連戦も勝ち星を計算できるような相手はいない。12日にホーム松本戦、16日にアウェー磐田戦、19日にアウェー長崎戦、そして23日にホーム徳島戦が控える。今日に至る5戦とは異なる結果を、次なる5戦では導きたいところ。

 指揮官は5連戦の最初となる町田戦のポイントについて、こう語っている。

「相手がどういう出方をするにしても、ディフェンスは組織的に守備をしないといけないですし、攻撃では焦れずに、少し余裕をもってプレーしないといけない。もちろん、相手もタイトに来るとは思いますが、それをうまく利用したり、いなすことが必要。ピッチの幅を広く使い、深い攻撃をしようと選手には話しています。今週はそこにフォーカスして選手に話をしてきました」

 余裕を持って、と指揮官が語るのは、とくに攻撃に転じた際にミスが目立つからだ。焦らず確実にプレーすべきところで、集中力を欠いたり、慌ててミスを犯し、ボールをロストしてしまうケースが見られる。とくに前線の基準点になるべき選手たちがミスをしてボールが収まらず、前に出ようとしたほかの選手たちが退却せざるを得ない状況に陥ることが、ここ数試合は多かった。

「相手の守備がタイトでも自分の足元のボールは取られないことが重要です。もう少し周囲が素早くサポートできれば、テンポよくワンタッチプレー、ダイレクトプレーができますし、密集を抜け、プレッシャーも外せる。うまくサイドを利用しつつ、クサビが入れば、いい場面を演出できます。まだまだワンタッチのパスが少ないですし、(リズムを)変化させることも少ない。サイドへの展開も不足していますし、それらをうまくつなげていかないといけない」

 ポポヴィッチ監督が率いる町田は、ソリッドな守備が持ち味。そんなチームのゴールをこじ開けるために、この1週間しっかり準備してきた。とりわけ重要と尹監督が話したのは、前線のキープ力。速攻に転じた際にも、敵陣で攻撃を展開するにも、重要になるからだ。

「われわれがボールを奪って攻撃に出るときに、そこでミスが出てしまう。攻撃に移るとき、ボールを収める能力だったり、ポゼッションするときにどちらの方向に向かっていくのかという点に課題がある。実際、FWのキープ力が少し落ちてしまって、流れを持ってこれないことがある。積極的に攻撃に出る際には、ある地域ではキープしなければならないですが、そこが今できていない。これは試合をしながら改善しなければいけない点です」

 川又堅碁、櫻川ソロモン、山下敬大、クレーベらFW陣の中で指揮官が求める基準点として地位を確立している選手はまだいない。そこが定まって安定すれば、チームの攻撃は格段にスムーズになると尹監督は言う。

「5連戦が始まりますが、相手は本当に強いチームばかり。しっかりと勝ち切る作業をしていきたい。この暑い天候の中、日程も詰まっているので、準備して5連戦を乗り越えられるようにしたい」

 ジェフ千葉は指揮官が求める基準点を前線に作り、町田に勝って灼熱の5連戦をいい形でスタートできるかーー。