7月10日に解禁となるJリーグの有観客試合で、最初にホームゲームを開催するファジアーノ岡山。9日にはスタジアムで前日準備が行なわれ、北川真也・代表取締役社長が安心・安全な開催への意気込みを語っている。
「安心・安全なスタジアムを」
自らも前日準備を手伝った北川社長は翌日の試合に向けて、あらためて気持ちを引き締めていた。
「スタッフとは『入場していただくときから退出していただくときまで、安心・安全なスタジアムをつくっていこう』という考えを共有しています。安心して来ていただき、楽しんでいただくスタジアムを目指します」
有観客試合が始まるとはいえ、今後も継続して実施していくためには、来場者の協力が必要不可欠。北川社長も「ファン・サポーターの皆様にはチケット購入からご迷惑をお掛けしています。スタジアム内でも規制が多いですが、安心・安全なスタジアムは我々だけでなく、皆様と一緒になってつくっていくものだと考えています」と語り、「ぜひお力をいただき、この危機を一緒になって乗り越えていきたい」と呼びかけた。
来場者が一体となった応援はできないが、「スタジアムにいていただけるだけでも、我々はとても心強い。ぜひたくさんの方に、会場で試合を見ていただきたい」と語った北川社長。運営については「Jリーグ最初の有観客試合。ここが指標になることをスタッフ全員で共有し、政府方針とJリーグが定めたプロトコル(約束事、手順)にのっとって運営していきたい」と言葉に力を込めた。
人々が集い、スタジアムグルメやイベントを堪能し、試合が始まればピッチ上の熱闘に声援を送る。全国のスタジアムで繰り広げられてきたJリーグの風景を取り戻すための第一歩が7月10日、岡山から踏み出される。
取材・写真◎石倉利英