J2ジェフユナイテッド千葉のDF増嶋竜也が2日、練習後にオンラインで取材に応じた。リーグ再開初戦の大宮アルディージャ戦に先発した増嶋は守備の手応えを示し、次節の水戸ホーリーホック戦に向けて意気込みを語った。

上写真=ディフェンスリーダーとして期待されるDF増嶋(写真◎スクリーンショット)

声でチームを引っ張る

 リーグ再開初戦となったJ2第2節・大宮戦は0-1で敗れた千葉だが、尹晶煥監督は試合後、「ある程度、守備は安定したと思う」とコメント。その試合でセンターバックを務めた増嶋も、「負けた試合で良かったとは言いたくないけど」と前置きしつつ、「思った以上に崩れることなく、理想的な守り方ができていた。もっと良くなる」と手応えを感じている。

 今季はキャンプから控え組だった増嶋だが、大宮戦では韓国人DFチャン・ミンギュと息の合った連係を見せた。「僕はどのセンターバックと組んでも、その選手の良さを出したいと思っているので。チャンは迷いが見られたので、早めに声掛けしたらガラッと変わった」。尹晶煥監督が求める全体が連動した守備において、声でチームを引っ張れるプロ17年目の増嶋は貴重な存在だ。

 リモートマッチ(無観客試合)についても、「声が通るのでやりやすかった」と利点を見いだしている。それでも「声援は欲しい」というのが本音。「後半にホーム(側スタンド)に向かって攻撃するときは、疲れていても力が出るというか、最後の一歩が出る。それで点が入ったときは感動も2倍、3倍に感じられる。後半の雰囲気はいままでとは違った」と振り返る。

 今週末の水戸戦は敵地で初のリモートマッチ。増嶋は「アウェーでやりにくいという感じはないと思う。ホームもアウェーも同じような試合運びをしやすいのかな」とイメージしながら、「水戸は気が抜けない相手。どんな形でもいいから勝って、連戦を続けていきたい」と勝利を誓った。