6月25日、レノファ山口がオンラインで取材対応を行なった。霜田正浩監督はあらためて、今季のJ1昇格という目標は変えないと明言。ファジアーノ岡山との再開初戦、その後のプランについても語っている。

上写真=練習後にオンラインで取材に応じた霜田監督(写真◎スクリーンショット)

再開初戦で「熱い試合を」

 レノファ山口は6月27日のJ2リーグ再開初戦で、ファジアーノ岡山とアウェーで対戦する。25日、移動前最後の練習を終えた篠田正浩監督は、大雨の中での練習を振り返り「あいにくの天気でしたが、グラウンドもそれほど影響がなく、予定していたメニューが全部できました。選手も、サッカーができる喜びをピッチで表せる機会がやっとめぐってきたので、週末に向けて良い準備ができたと思う」と語った。

 新型コロナウイルスの影響による約4カ月の中断期間中に、今季のJリーグは大きく変化した。J2はJ1同様に降格がなくなった一方で、3位から6位までが出場できるはずだったJ1参入プレーオフがなくなり、J1昇格は上位2クラブの自動昇格のみに。霜田監督も「イレギュラーなシーズンになり、レギュレーションが変わってプレーオフがなくなり、いろいろな形で大変なシーズンになると思う」と覚悟している。

 とはいえ、今季の目標は「当初僕らが決めたように、J2を勝ち抜いて、J1に昇格する。その順位でシーズンを終えるという目標は変わりなく、戦っていきたい」ときっぱり。続けて「大変なことは承知ですが、メンバーの力、クラブの力、サポーターの力、スポンサーの方の力、全部合わせて、目標に向けて戦っていきたい」と意欲的に語った。

 采配に関係することでは、交代枠が5人に増える(交代回数はハーフタイムを除いて3回まで)ことも大きな変更点だが「代える方も、代えられる選手も初めての経験なので、1人目で入る、5人目で入る、そのときの状況でまったく変わってくると思う」と予測。さらに「どういう状況で、どういう交代をするかが一番大事だと思っている。タイミング、人数、そのときの試合の状況。それらをできるだけ多くシミュレーションして、試合当日にリアルタイムで良い判断ができる準備をしておきたい」とプランの一端を明かした。

 アウェーでの再開初戦となるが、「僕らの中ではホームもアウェーも関係なく、画面越しに応援してくれるサポーターのために戦いたい。4カ月前の開幕戦の勢いを持続できるような、熱い試合をしたい」と言葉に力を込める。さらに「気持ちを伝えるべく、ピッチの中でしっかり戦います。勝ちたい、サッカーがうまくなりたい、山口を元気にしたい、そんな気持ちが画面から表れるような試合をします。応援よろしくお願いします」と、ファン・サポーターであると同時に『リモーター』ともなる人々へメッセージを送った。

取材◎石倉利英