J2の京都サンガF.C.のMF中川風希が14日、練習後にオンラインで取材に応じ、自粛期間中の過ごし方や、リーグ再開後の目標について語った。

上写真=マスクを着用して取材に応じたMF中川(写真◎スクリーンショット)

新加入で開幕スタメン

 リーグ再開に向けて急ピッチで調整を進める京都。全体練習が再開して約2週間が経過し、ハードなメニューが増えるなか、中川は「2カ月くらいサッカーができない状況だったので、いまサッカーができていることに幸せを感じています」と語った。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、京都は4月5日にチーム活動を休止した。中川は今年から京都にやって来たばかり。チームメイト以外に知り合いは少なく、活動休止期間はかつての仲間らと連絡を取り合ったという。

「自粛期間にみんながどんな生活をしているかを聞いて、それを参考にして自分もやってみました。ネット注文できる筋トレの用具を買って、メニューを教えてもらってやったり、YouTubeでトレーニングのメニューを見たり」

 自身のSNSにはリフティング動画を連日投稿した。「リフティングは今まで得意じゃなかったけど、自粛期間にすごい練習して、ある程度できるようになった」とにんまり。ステイホーム中に新しい特技ができた。

 昨季は横浜F・マリノスの一員としてJ1優勝を経験した24歳への期待は大きい。レノファ山口とのリーグ開幕戦では3-4-2-1のトップ下で先発し、80分までプレー。惜しくもチームは敗れたが、FWピーター・ウタカと並び最多のシュート3本を放つなど存在感を示した。

「自粛が明けてから試していることを昨日の練習試合(相手非公表)で実践して、手応えは悪くなかった。あと2週間あるので、もうちょっと細かいところを修正していけたらなと思います。自分の役割も少しずつ増えてきているので、(實好礼忠)監督が求めていることをしっかり理解しながらやっていきたいです」

 リーグ再開後の目標を問われると、「チームとして目指すところは変わらない。J2優勝が目標」ときっぱり。中心選手としての自覚も芽生えてきたようだ。