京都サンガF.C.で加入2年目を迎えるDF冨田康平は、晴れやかな気持ちでトレーニングに取り組んでいる。活動休止期間中にケガが癒え、レギュラー取りに意欲を燃やす。
上写真=オンラインで取材に応じたDF冨田
今季が勝負のシーズン
昨日24歳の誕生日を迎えた冨田は、ハードなトレーニングを楽しんでいる。活動休止前に肉離れを起こし、戦線から離脱していたが、ケガはすっかり回復した。
「2カ月以上サッカーはできていなかったですが、今はいいコンディションでプレーできています。自分の想像以上です。再開に向けてモチベーションを高めながら、バチバチやっています」
強度の高い対人練習でも、思い切って体をぶつけているようだ。プロ2年目に懸ける思いは強い。
「昨季よりも何倍もいいパフォーマンスを見せたいです」
早稲田大時代の2018年に特別指定選手としてJ2に2試合に出場し、プロ1年目の昨季は戦力として大いに期待されていた。しかし、結果は9試合出場のみ。思うような活躍はできず、不完全燃焼に終わった。今季は序盤で負傷するという不運に見舞われた。それでもコロナ禍の影響により、今スタートラインに立つことができている。災い転じて福となす――。自粛期間中には高校、大学の同期ともオンラインで連絡を取り合い、社会人として働く友人たちから刺激を受けた。
「どのような立場の人たちも頑張っています。人とのつながりが大切だということをあらためて実感しました」
左利きの左サイドバックにとって、今季は勝負のシーズン。3-4-2-1システムを採用する今季のチームでは、持ち場となるのは左アウトサイドか。ポジション争いは激化しているものの、簡単に負けるつもりはない。
「全試合に絡むようにしたい」
厳しい連戦が予想されるなか、若いフレッシュな戦力の奮起は欠かせない。
取材◎杉園昌之