2月23日、明治安田生命J2リーグが開幕した。J1昇格を切望しているアルビレックス新潟は隣県群馬に乗り込んでザスパクサツ群馬と対戦。強風に苦しみながらも80分過ぎから立て続けに3ゴールを叩き込み、勝ち点3を手にした。

上写真=先制点を挙げた渡邉新太とアルベルト監督が手を合わせる(写真◎J.LEAGUE)

■2020年2月23日 明治安田生命J2リーグ第1節
 群馬 0-3 新潟
 得点者:(新)渡邉新太、ロメロ・フランク、ファビオ

新旧選手が効果的に融合

 クラブ初のスペイン人監督、アルベルト・プッチ・オルトネダを招いたアルビレックス新潟、「3年目のJ2」開幕戦は、3-0の痛快な勝利だった。

 J2復帰初戦でモチベーション高く臨んできたザスパクサツ群馬のホームゲーム。目の前にそびえる赤城山から強烈に吹きつける空っ風に両チームとも悩まされたが、前半向かい風を受けた新潟が無失点で耐えて折り返したところがゲームの肝になった。

 DF舞行龍ジェームズが「前半は向かい風がキツかったので、無理せず行こう」と声をかけて45分を乗り切ると、追い風の後半に勝負。82分から88分間で3ゴールを重ねる一気呵成で、粘る群馬を振り切った。

 82分の先制弾は、左からのFKのクリアボールをペナルティーエリア手前からFW渡邉新太がダイレクトボレーで突き刺すファインゴール。86分には広大な裏のスペースをDF堀米悠斗のパスで突いてFWファビオが左へ抜け出しクロス、こぼれ球を渡辺新がファーで戻して中央のMFロメロ・フランクがプッシュした。

 最後は88分に自陣右深くからDF大本祐槻が蹴り出したクリアボールが風に乗って抜け出て、追いかけたファビオがゴールに向かって突き進み、最後は右足の強烈な一撃でGKを破った。

 ファビオと大本は新加入で、ロメロ・フランクも町田ゼルビアからの復帰、堀米と渡邉新は昨季の中心選手と、ゴールに絡んだ選手だけを見ても、新旧の選手の融合が効率的に進んでいることが見てとれる。

 アルベルト監督自身も監督として采配を振るうのはこれが初めて。いきなりの初勝利については「この勝利は私たちのためのものだけではなく、サポーターに捧げたい。もし負けていても彼らは私を後押ししてくれたはずで、世界のお手本になるサポーターだ」と、スタジアムに詰めかけた6000人のオレンジ色の応援団に感謝を伝えた。チームを一つにまとめあげたい新監督の想いが伝わってくる。

 とはいえ、監督自身が「改善点はまだまだたくさんある。もっともっと成長していかないと」と繰り返し指摘したように、理想のサッカーからは程遠い。1節を終えたばかりとはいえ首位に立ったことは喜ばしいが、だからこそもっとできるという意欲がこぼれ出てくる90分だった。