世界的に感染が拡大している新型コロナウイルスの影響により、ファンサービスを中止するJリーグのクラブが相次いでいる。ジェフユナイテッド千葉も2月10日まで、一時中止を発表した(状況により期間を延長)。

上写真=各クラブが交差感染を防止するために対応策をとり始めている(写真◎J.LEAGUE)

WHOの緊急事態宣言

 中国サッカー協会は30日、2月22日に予定されていたスーパーリーグ(1部)を含むすべてのカテゴリーの開幕を延期すると発表。国内で予定されていたACLの試合に関しても、3節までホームとアウェーの交換措置を取るなど、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、中国サッカー界は大きな影響を受けている。

 日本サッカー界も、対岸の火事ではない。横浜F・マリノスはACLの会場変更の当事者であり、第3節に予定されていた上海上港とのアウェーゲームが日本開催(ホーム)に変更となった。

 また、名古屋グランパスは30日に沖縄キャンプでのファンサービスを見送ることに決め、31日にはFC東京やセレッソ大阪がファンサービスの2月中の中止や制限を表明した。

 日本国内でも感染が確認され、世界中で拡大が懸念される中で、WHO(世界保健機関)が緊急事態を宣言。それを受けて2月1日にはジェフ千葉がファンサービスの一時中止を発表した。以下が、そのリリース。

「昨今、中国の武漢を中心として全世界で急速に拡大している新型コロナウィルスの感染について、日本国内でも感染が確認されました。弊クラブでは、WHOの緊急事態宣言の発表を受けて、今後のファンサービス対応について、下記の通り(=中止期間は2月1日から2月10日/状況により延長)、一時中止とさせていただきます。
 新シーズン開幕前という大事な時期となりますので、何卒ご理解いただき、皆さまにおかれましても咳エチケットや手洗いうがいの徹底など、感染対策に努めていただくよう、ご協力お願いいたします。
 なお、練習等の見学は可能となりますが、下記の期間においてユナイテッドパークへのご来場及び練習見学の際は、マスクの着用を必須とさせていただきたく、併せてご協力をお願いいたします」 

 今後、他のJクラブも同様の予防対策をとることになりそうだ。