1月31日、松本山雅FCはDF今井智基と合意のうえで契約を解除したと発表した。今井本人の夢である海外クラブへの移籍を実現するために、今回の決断に至ったという。今後については現在準備中で今井の進路は未発表となっている。

上写真=昨季は松本で18試合に先発出場した今井(写真◎J.LEAGUE)

松本を出るのは「苦渋の決断」

 夢を実現するための決断だという。1年半、在籍した松本を離れることになった。

「今回このような形でサポーターの皆様へのご報告となってしまい申し訳なく思っております。海外でプレーするという長年の夢を叶えるために退団という苦渋の決断を致しました。年齢的に今年が海外挑戦へのラストチャンスである私のわがままを聞き入れてくれた松本山雅FC関係者の方々には感謝の気持ちでいっぱいです」

 今井は中央大卒業後、2013年にユース時代を過ごした大宮アルディージャでプロキャリアをスタートさせ、2015年途中で柏レイソルに移籍。2018年途中から松本に加わり、昨季は18試合に先発している。7年のプロキャリアでは、3バックのCBや右サイドバックとしてプレーしてきた。

 本人のコメントに「苦渋の決断」とあるように、今回の決定に至るまでにはさまざまな葛藤があったようだ。松本というクラブ、そしてサポーターへの思いが強かったからだろう。

「いつもどんな状況でもスタジアムを満員にして熱い応援をしてくださった松本山雅FCサポーターの方々。毎回サンプロアルウィンのピッチで試合をするのが楽しみで仕方なかったですし、いつも気持ち良くプレー出来たのもサポーターの方々のおかげです。1年半という期間、松本山雅FCのエンブレムを胸に闘うことが出来て幸せでした。本当にありがとうございました。そして松本山雅FCのJ1昇格を心から願っています」

 現在は海外挑戦へ向けて準備を進めているとのこと。29歳となったDFの夢のゆくえは――。今後については、進路が決まり次第、発表される模様だ。