1月24日、ジェフユナイテッド千葉は、川又堅碁が完全移籍で加入すると発表した。昨季はケガに泣き、ジュビロ磐田で8試合の出場に留まった。ゴールゲッターとして千葉での完全復活を目指す。

上写真=昨季はケガに苦しめられた川又。千葉でゴール量産はなるか?(写真◎J.LEAGUE)

伝統あるクラブでプレーできて光栄

 ジェフ千葉の沖縄キャンプに練習生として参加していた川又が、正式にチームの一員となった。持ち前の高さ、強さ、ゴールへの執着心で、尹晶煥新監督に獲得を決意させた。

 昨季はジュビロ磐田の得点源として期待されながら、肩、ふくらはぎ等々、度重なるケガに見舞われ、離脱を繰り返すことになった。本人も悔しさが残るシーズンになったが、2019年をもって契約は満了。新天地を探している中で、千葉と契約を結び、蛍光イエローのユニフォームに袖を通すことになった。

「このたびジェフでプレーさせていただくことになりました川又堅碁です。ジェフという伝統のあるクラブでプレーできることをとても光栄に思います。『J1昇格』を勝ち取ることだけを思い続け、1年間突っ走りたいと思います。優勝しましょう!」

 昨季の千葉は昇格どころか、残留争いを演じた末に17位に終わった。そんなチームを劇的に変えるために、クラブは尹晶煥監督を招へいし、プレシーズンからハードなトレーニングを積んでいる。髙橋悠太GMは新体制発表で「得点も失点も、バランスが悪いシーズンになった」と話したが、守備の柱としてGK新井章太を獲得し、攻撃にも新たな核と期待される川又を加えた。

 J1通算70得点を誇り、キャリアで唯一、J2でプレーした2012年のファジアーノ岡山時代には18得点を記録。翌年のアルビレックス新潟時代にはJ1で23得点。FWとして結果を残してきた。今年で31歳。まだまだ一線でプレーできる年齢だ。完全復活すれば、おのずとチームも11年ぶりの昇格に近づくことになるだろう。

 ゴールで、そして底抜けに明るいそのキャラクターで、川又堅碁は新生ジェフのけん引車になることを誓っている。