写真◎J.LEAGUE
昨季限りでアルビレックス新潟を契約満了となっていたMF小川住純の現役引退が発表された。名古屋グランパス黄金期の中心選手として活躍した男は、いきなりセカンドキャリアで監督業を始めることが決まっている。
上写真=2017年途中から新潟でプレーしていた小川(写真◎J.LEAGUE)
名古屋J初制覇の立役者
1984年8月25日生まれの35歳、東京都出身の小川は、高校時代は市立船橋高(千葉)でプレー。3年時、2002年度の高校選手権決勝では、3連覇を狙っていた国見高(長崎)との決勝で大会史に残るスーパーミドルシュートを決め、脚光を浴びた。明治大を経て加入した名古屋では2年目の2008年から主力に定着し、同年にJリーグ新人王とベストイレブンをダブル受賞。10年には名古屋のリーグ初制覇に大きく貢献した。
17年に鳥栖に移籍し、同年途中にアルビレックス新潟に移籍。19年はJ2で出場5試合に終わり、シーズン終了後に契約満了が発表されていた。
小川は新潟のクラブ公式HPを通じて、「アルビレックス新潟を離れることが決まってから今まで、自分自身と向き合い、いろいろと考えた末に、この結論に至りました」とコメント。「名古屋グランパスで10年、サガン鳥栖で半年、アルビレックス新潟で2年半と、たくさんの方に支えていただきながら、走り続けた13年間の現役生活は、幸せな時間でしかありませんでした」と感謝を綴った。
さらに新シーズンから、関西リーグに所属するFC TIAMO(ティアモ)枚方の監督に就任することも併せて発表された。即時の監督就任となるが、「自分が積み重ねてきた経験や持っている知識を注ぎ込み、また、たくさんの方にご指導、サポートをしていただきながら、思い切ってチャレンジしていきます!」とコメント。セカンドキャリアに並々ならぬ意欲で臨む覚悟をのぞかせた。
■小川住純 年度別リーグ戦成績 | ||||
年度 | 所属 | 区分 | 出場 | 得点 |
2007 | 名古屋 | J1 | 11 | 2 |
2008 | 名古屋 | J1 | 33 | 11 |
2009 | 名古屋 | J1 | 33 | 3 |
2010 | 名古屋 | J1 | 34 | 2 |
2011 | 名古屋 | J1 | 34 | 3 |
2012 | 名古屋 | J1 | 31 | 1 |
2013 | 名古屋 | J1 | 33 | 9 |
2014 | 名古屋 | J1 | 25 | 3 |
2015 | 名古屋 | J1 | 32 | 1 |
2016 | 名古屋 | J1 | 20 | 1 |
2017 | 鳥栖 | J1 | 5 | 0 |
新潟 | J1 | 10 | 1 | |
2018 | 新潟 | J2 | 21 | 2 |
2019 | 新潟 | J2 | 5 | 0 |