上写真=2試合連続ゴールを挙げた水戸の茂木
写真◎J.LEAGUE

■2019年3月3日 J2リーグ第2節
水戸 3-0 栃木
得点者:(水)清水慎太郎、茂木駿佑、前寛之

 水戸が栃木に完勝した。42分、木村祐志のクロスに清水慎太郎が右足で合わせて先制すると、後半開始直後の46分に茂木駿佑が追加点を挙げる。さらに、51分には黒川淳史の折り返しから前寛之が左足でシュートを決めて3点目を奪い、勝負を決めた。一方の栃木はシュート数でわずか1本に抑え込まれ、完封負けとなった。

サポーターに「絶対に結果で応える」と闘志

「得点を良いタイミングで取れた。特に2点目。後半が始まってすぐにゴールを奪えたことが、勝利の大きな要因ではないかと思っています」

 水戸の長谷部茂利監督は、栃木戦勝利のポイントをそのように振り返った。「2点目」というのはMF茂木駿佑が挙げたゴール。後半のキックオフからわずか40秒後に生まれた(公式記録上は46分)。ハーフウェイライン付近で得たFKで、MF前寛之が素早く前線へボールを送り、相手DFが処理をミスしたところを茂木が突いて、ゴールへ蹴り込んだ。

「相手のウイングバックが上がっていて、右サイド(のスペース)が空いていた。そこにヒロくん(前寛之)がうまく(パスを)出してくれた。立ち上がりだったので、前へ行こうという意識があったし、その中で相手の隙を突いて追加点を取れてよかった。その勢いで(勝利を決定づける)3点目も奪えたと思う」と、ゴールを決めた茂木は満足げに振り返る。

 茂木にとっては開幕戦(岡山戦・○1-0)に続く2試合連続ゴール。それでも、「ゴールを取れていることよりも、無失点で2連勝できたことがうれしい」と、チームの結果を喜ぶ。

 特に栃木戦は“北関東ダービー”であり、今季のホーム開幕戦。試合は雨の中で行なわれたが、「たくさんのサポーターが(スタジアムに)来てくれた。(サポーターの声援に)絶対に結果で応える」と、必勝を期して臨んでいた。

 まだ2節を終えた段階だが、勝ち点6を積み上げた水戸は得失点差で首位に立った。

「(リーグ戦は)まだ始まったばかり。今は順位がどうこうというよりも、自分たちがやれることを増やし、上を目指したい。自分自身も(今季は)2ケタ得点を取りたいし、セットプレーのキッカーを務めているので、アシストの数も増やしていきたい」

 水戸での2シーズン目を戦うアタッカーが、悲願のJ1初昇格を狙うチームとともに、今季の飛躍を目指す。

取材◎小林康幸