柏レイソルがJ1リーグに優勝した2011年シーズン以来の開幕3連勝を飾った。その原動力となっているのが、負傷から復帰した熊坂光希と中川敦瑛のボランチコンビだ。彼らの存在がリカルド・ロドリゲス監督の求めるスタイルの核になっている。

試したコンビも今後の大きな武器に

柏の中盤に欠かせない存在となった中川敦瑛(写真◎J.LEAGUE)

 満を持して迎えた2026―27シーズンに臨んだ熊坂と中川のコンビがスタートから組まれたのは開幕の水戸戦が初めてのことだった。大型のボランチで後ろに構えて展開する熊坂と前線に絡む動きが得意な中川のコンビは相性としても良かった。まだ守備面での連携に課題は残るが、3連勝に大きく貢献したことは間違いない。リカルド監督はベストの組み合わせを見つけたのではないか。

 シーズンは長く、ACLEが始まれば、ハードなスケジュールをこなすことになる。そんな状況下では、さまざまな組み合わせで実戦を積んできたことが生きるはずだ。そして基盤となるのが、熊坂と中川のコンビだろう。

 長崎戦で2点目をアシストした渡井、3点目を決めた瀬川、4点目の弓場はいずれも、後半開始あるいは途中から交代出場した選手だ。中でも前節に続いて交代出場して得点した瀬川の鋭い動きと素早いシュートは相手の脅威となっており、先発の垣田とともに細谷真央をベンチにとどめているほど。選手層が厚くなったことも今季の柏の強みの一つ。

 昨今、インテンシティの高いダイレクトなサッカーが目立ち、Jリーグの上位を争うチームも多くがそういったスタイルでプレーする。その中にあって、柏のサッカーは異色に映るが、人もボールも動くプレーは、かつてイビチャ・オシムが目指した「日本人の特性を生かした日本人らしいサッカー」のイメージに近いのではないか。このプレーでアジアを制することができたなら、これほど痛快なことはない。

文◎国吉好弘