上写真=長友佑都が再び青赤のユニフォームを着て戦う(写真◎サッカーマガジン編集部)
「40代になってもプレースタイルを変えることはない」
「FC東京との契約を更新させていただきました。気合、入れていきます!」
開口一番、にこやかな表情で長友佑都が堂々と宣言した。
2021年9月12日、35歳のバースデーにヨーロッパからFC東京に復帰したときに、約束したことがある。
「僕はこのチームで優勝したい」
まだ実現していないその約束を果たすために、もう一度、青赤のユニフォームに袖を通すことを決断した。
「ワールドカップが終わったあとは、4年間かけてきた思いがすごく強かったので、敗戦を受けて引退の方向に気持ちが傾いてたんですけど、日々を過ごすことによって、5年前にタイトルを取ると意気込んで帰ってきたにも関わらず、何一つタイトルをもたらすことができせていないということに、自分自身、情けなく悔しい思いがどんどんと湧いてきました。
そして、やっぱりまたこのFC東京で優勝してシャーレを掲げたいという情熱が自分の中で心の底から起こってきたので、現役続行をFC東京でしたいという気持ちが自分の中で固まりました」
ワールドカップでブラジルに逆転負けしてラウンド32で敗退した直後には、いますぐ答えを出すなら「やめるんだろうな」と吐露した。
「ワールドカップのブラジル戦で負けたその日、心は打ち抜かれたような、放心状態というような状態だったんですけど、足が痛くて、足が戦いたいと疼いてる状況でした。そこからオフを過ごしたんですけど、とにかく体と心のギャップがあって、正直苦しくて。
体はワールドカップで不完全燃焼で、まだ足は戦いたいと言ってるけど、心に穴が開いたような感覚で、ビジョンが見えない状態でした。
ただ、日を重ねるごとに改めてワールドカップで負けたことの悔しさと、ここに帰ってきて5年間、何一つタイトルを取れてないという、その自分自身の情けなさと悔しさがあふれてきて、気持ちの面でももう1回、ここでシャーレを掲げるために、優勝するために戦いたいという気持ちになりました」
必要な時間を置いて考えた末に、アジア人として唯一のワールドカップ5大会連続出場を果たしても、なお消えなかった約束がハートに火をつけた。6月末までだった契約が満了したあとは未来を模索してきたが、ワールドカップが終わって3週間ほどしたタイミングでついに決断したという。
来月12日には40歳のバースデーを迎える。だが、これまでとまったく同じで、この人の情熱は年齢でかき消されるほどやわではない。
「年齢のことはまったく意識してないですね。誰よりもギラギラしてると思ってるんで。
40代なってもプレースタイルを変えるつもりはないです。ピッチの中で誰よりも走って戦って、激しいプレーで皆さんを喜ばせたいなと思ってるんで」
日本代表への夢とリスペクトももちろん続く。
「選手である以上は代表を目指したい。自分から引退するのではなくて、代表というものは監督が必要か必要でないかを決めるので、常に日本代表を目指してやっていこうと思っています」