上写真=永野修都が頼もしくなって戻ってきた(写真◎サッカーマガジン)
槙野智章監督の教え
未来を嘱望される男が、東京に帰ってきた。
アカデミー出身の20歳のDF。プロ1年目はガイナーレ鳥取へ、2年目の百年構想リーグは藤枝MYFCへ期限付き移籍して鍛えた。そしてついに、FC東京に帰還したのだ。
「まったく知らない鳥取と藤枝だったんですけど、しっかりプロの世界で試合に絡めたのは大きい。いい選手がいっぱいいたので、そういった選手たちからこの1年半、たくさんのことを吸収できたと思います」
DFでもセンターハーフでもプレーできる万能性は頼もしい。それを生かすのに必要だったのは、経験。
「練習だけでは得られない部分はもちろんあると思いますし、たくさんの観客の前でプレーするという練習とはまた違った雰囲気の中で、自分の技術を発揮しなければならない。その緊張感の中でプレーするという経験をできて本当によかったなって」
センターバックやボランチで戦った鳥取でのプレーのあとに参加した、今年1月のU-23アジアカップでの活躍は出色だった。6試合のうち、4試合で4バックのセンターバックとしてフル出場、安定感抜群の守備と巧みなビルドアップで日本の優勝に貢献した。
その後に移った藤枝では3バックのどのポジションでもプレーして、槙野智章監督から半年間ながら貴重なアドバイスを受けた。槙野監督は現役時代にセンターバックで、J1でのタイトル獲得はもちろん、日本代表やドイツでのプレー経験がある。
「練習の中での守備の強度はすごく求められました。自分の判断やプレーは尊重してもらいつつも、求められる部分と実際のプレーに対するフィードバックのところで細かくコミュニケーションを取ってくれて、本当に日々成長できました」
FC東京ではセンターバックに森重真人、アレクサンダー・ショルツ、稲村隼翔、大森理生が揃い、センターハーフも橋本拳人、高宇洋、常盤亨太と実力者が並び立つ。
「中盤でもセンターバックでも、ポジションによって求められる部分は違うと思うけれど、守備の部分で強さを出したい。そこはほかの選手に負けないようにすることと、攻撃のビルドアップの部分は見せていきたい。この1年半、プロの世界でもこだわってやってきた部分なので、そこはしっかり出していきたいです」
彼らに割って入る挑戦の日々が始まった。プロとしてようやく念願の青赤を身にまとうシーズンに、遠慮なくすべてをぶつけていくつもりだ。