5月10日の明治安田J1百年構想リーグ第16節で、鹿島アントラーズは横浜F・マリノスに土壇場で追いついてPK戦で勝利をものにした。1点を目指した79分に送り込まれたのが、17歳のFW吉田湊海(みなと)。レオ・セアラと2トップでゴールに迫った。

上写真=吉田湊海を鈴木優磨が絶賛!(写真◎J.LEAGUE)

■2026年5月10日 J1百年構想リーグ第16節(観衆:32,182人@日産ス)
横浜FM 1-1(PK4-5)鹿島
得点:(横)谷村海那
   (鹿)レオ・セアラ

「ギラついてる目がやっぱり」

「ヒーローになってこい」

 鬼木達監督からの檄を背にピッチに飛び出したのは、吉田湊海。17歳のFWである。

 172センチ、72キロ。小柄だが頑丈な体躯を持つストライカーに、今大会初出場のチャンスが巡ってきたのは79分。1点のビハインドを追いかける展開で、レオ・セアラと最前線で並んだ。

「点を決めたかったんですけど、レオが決めてチームもPKで勝てたのでよかったです」

 90+5分にレオ・セアラが決めて、PK戦で勝利。直接、得点に絡んだわけではないが、入って間もなく林晴己のパスで裏に抜けてCKを獲得したのをはじめ、ゴールへの迫力をもたらした。

 鬼木監督も「点を取るという場面では年齢は関係なく、しっかりとそこへ対する貪欲さを持っているので、期待をして出しました」。プロとしての仕事を求めた。

 吉田もそれに応えようと必死だった。

「トップで点を取ることが自分の夢でも目標でもあるんで、まずは1点でも多くトップで点を取れるように頑張りたい」

 昨年4月29日の横浜FC戦で、クラブ史上最年少となる16歳9カ月14日での出場を記録したのに続く、トップチームで2試合目のリーグ戦。前回は90+4分から、今回は79分からの出場で、プレー時間も記録上は合わせて12分で、ゴールもまだないが、ユースでは高円宮杯プレミアリーグのEASTで7節を終えた時点で8ゴールを挙げて得点ランクのトップに立つなど、頼れるゴールゲッターだ。

「攻撃の部分でゴール前のシュートだったりゴールを取ることが自分の武器だと思っているので、そこをもっと磨きつつ、守備も(鈴木)優磨くんやレオのようにチームのために頑張って走って守備ができる人になりたい」

「鹿島のエムバペ」と呼ばれるゆえんのスピードあふれる攻撃だけではなく、守備でもしっかりと機能すること。競争の激しいこのチームでで生き抜く術を覚えようと必死だ。

 お手本として名前を挙げられた、その鈴木優磨が、吉田を絶賛するのだ。

「若いですけど、頭がいいんですよ。どこに動き出したら相手が嫌なのかもすごく分かっていて、これをやってほしいなとか、ここに走ったら嫌だなというのを、ほぼほぼちゃんとやっていた。頭がいいし、目がいいですよね。ギラついてる目がやっぱり」

 そう言って、最後に付け加えた。

「本当にうかうかしていられないな、と」

 最高の褒め言葉である。