5月10日に明治安田J1百年構想リーグの第16節が各地で開催され、東京・味の素スタジアムでは、FC東京対東京ヴェルディの『東京ダービー』が行われた。試合はFC東京が2−1で逆転勝ち。EAST首位の鹿島との勝ち点差を4に縮めた。

上写真=後半ATにFC東京の長倉幹樹が決勝ゴールを決めた(写真◎J.LEAGUE)

■2026年5月10日 J1百年構想リーグ第16節(観衆37,538人/@味スタ)
FC東京 2-1 東京V
得点:(F)室屋成、長倉幹樹
   (V)森田晃樹

ダービーらしい激しい攻防

 球際の激しいぶつかり合いと、一瞬で攻守が入れ替わるハイテンポな展開。開始直後から両チームがピッチで見せたのは、ダービーの名に相応しい誇りと執念がぶつかり合う攻防だった。

 先制したのはアウェーの東京V。29分、中央を鋭く割って抜け出した森田が、ボックス内から冷静にネットを揺らした。

 しかし、FC東京も黙ってはいない。41分、佐藤龍の縦パスを相手CBの間で巧みに受けた室屋が、鮮やかなシュートをねじ込む。前半のうちに同点に追いつき、試合を振り出しに戻した。

 後半も一進一退の攻防が続く中、65分に大きな見せ場が訪れる。FC東京のヒアンがボックス内に侵入して放ったシュートを起点に、波状攻撃を展開。対する東京Vも体を張って防戦したものの、一連のプレーの中で東京V側にファウルがあったとして、主審は一度はPKを宣告した。

 だが、ここでVARが介入。オン・フィールド・レビューの結果、判定が覆ってPKは取り消しに。緊迫した空気の中、1-1のまま時計の針は進んでいった。

 互いに決定機を決めきれないまま終盤を迎えたが、7分と提示されたアディショナルタイムに劇的なドラマが待っていた。佐藤恵のパスを受けた長倉が鋭いターンから、ボックス中央に入り込んで左足で浮き球シュート。ボールはGKを越えてゴールネットを揺すった。

 土壇場で逆転に成功したFC東京が、そのまま2-1でタイムアップの笛を聞く。宿敵とのダービーを制し、EAST首位・鹿島との勝ち点差を「4」に縮めた。

 ▼出場メンバー
・FC東京◎GKキム・スンギュ、DF室屋成、アレクサンダー・ショルツ、森重真人(86分:稲村隼翔)、長友佑都(77分:橋本健人)、MF佐藤恵允、橋本拳人、常盤亨太、遠藤渓太(90+2分:山田楓喜)、FWマルセロ・ヒアン(77分:長倉幹樹)、佐藤龍之介(86分:仲川輝人)

・東京V◎GK長沢祐弥、DF鈴木海音、林尚輝、井上竜太、MF内田陽介、平川怜、森田晃樹(90分:齋藤功佑)、深澤大輝、松橋優安(71分:福田涌矢)、熊取谷一星(46分:新井悠太)