上写真=PK戦を制し、名古屋が新瑞穂の初陣を飾った(写真◎J.LEAGUE)
■2026年4月19日 J1百年構想・第11節(観衆28,924人/@パロ瑞穂)
名古屋 2ー2(5PK4) 福岡
得点:(名)浅野雄也、木村勇大
(福)碓井聖生、重見柾斗
前半、守備がハマった福岡だったが…
前回対戦、アウェーで5−1と快勝した名古屋だが、先制したのは雪辱を誓って敵地に乗り込んだ福岡の方だった。
24分、敵陣左サイドで得たFKの場面。北島が右足入れたゴールに向かうボールに、碓井がドンピシャのタイミングで飛び込んで右足でプッシュ。ボールの軌道も落としたポイントも抜群で、まさに名古屋守備陣の穴を突く形になった。
早く追いつきたい名古屋は攻めの姿勢を強めるが、攻め気に逸る前線と最終ラインの間がやや広がって全体の距離感が悪く、後方からのパスがたびたびカットされてしまう。福岡に2点目が生まれたのも、そんなパスが原因になった。
3バックの左ストッパー、高嶺が流れの中で左サイドに開いた中山を狙ってパスを送ったが、距離が長く、パススピードが足りなかったために福岡の右WB・橋本にカットされる。見木を経由して、再び、橋本、奥野とつながったボールをゴール前に送り込まれると、最後は重見に左足で蹴り込まれた。
再び良い守備から良い攻撃でネットを揺らした福岡の2点リードで前半は終了。名古屋は終盤に甲田のクロスからチャンスを創出したものの、チグハグな攻撃が目立ち、最初の45分で大きなビハインドを背負うことになった。
後半、仕切り直しとばかりに選手2人を交代させ、名古屋は攻撃の圧力を強めていった。しかし、福岡守備陣は高い集中力で要所を締めてゴールを許さない。鋭い出足とタイトな守備は終盤まで続き、勢いを持って後半をスタートさせた名古屋にしっかり対抗してみせた。
記念すべき日に沈黙したまま終われない名古屋は83分、浅野がヘッドでゴールをこじ開ける。木村の左クロスに滞空時間の長いジャンプで競り合いに勝ち、コースをしっかり狙ったシュートで1点を返した。
この1点が流れを変える。スタンドが一気に活気づき、大声援をバックに名古屋の攻めが勢いを増した。藤本に右サイドを破られて、クロスから道脇にシュートを許す場面もあったが、シュミットが好セーブでしのぐと、90+3分、名古屋がついに追いついた。左から小野が放ったミドルシュートに、ボックス内にいた木村が反応。コースを変え、そのままゴールに突き刺さした。
アディショナルタイムで2−2となった試合はその後も、互いに攻め合う場面を生み出したものの、勝敗を決めるゴールまでは生まれず。PK戦で決着をつけることになる。
先攻の福岡の3人目・道脇のキックを、名古屋の守護神シュミットが完璧に読み切ってストップ。一方で名古屋のキッカーは5人全員が成功。新瑞穂のこけら落としという記念すべき日に、名古屋が劇的な展開で勝利をつかみ取った。
▼出場メンバー
・名古屋◎GKシュミット・ダニエル、DF原輝綺(46分:菊地泰智)、藤井陽也、高嶺朋樹、MF甲田英將(71分:杉浦駿吾)、森島司(79分:小野雅史)、稲垣祥、中山克広、和泉竜司(79分:森壮一朗)、木村勇大、FW山岸祐也(46分:浅野雄也)
・福岡◎GK藤田和輝、DF岡哲平(63分:奈良竜樹)、田代雅也、辻岡佑真、MF橋本悠、奥野耕平、見木友哉、前嶋洋太(63分:山脇樺織)、FW重見柾斗(63分:道脇豊)、北島祐二(69分:鶴野怜樹)、碓井聖生(81分:藤本一輝)