3月22日の明治安田J1百年構想リーグ第8節で、FC東京が東京ヴェルディとの「東京ダービー」でPK戦に持ち込まれて敗れた。3月シリーズの日本代表にフィールドプレーヤーとしては唯一、Jクラブから選ばれた佐藤龍之介は、反省ばかりが口を突いた。

上写真=佐藤龍之介もなかなか攻撃で見せ場を作れなかった(写真◎J.LEAGUE)

■2026年3月22日 J1百年構想リーグ第8節(観衆:29,777人@味スタ)
東京V 0-0(PK 4-2) FC東京

「ハイプレスを受けてしまうような立ち位置に」

 初めての東京ダービーである。

「しっかりダービーらしくピリピリしてたなと思います」

 そんな激しい戦いは難しい展開になった。この日も左サイドハーフとして先発したが、東京ヴェルディの3バックの右に立つ鈴木海音、右ウイングバックの内田陽介に警戒されて、なかなか持ち味を出せない。

「非常に難しい試合になりましたし、なかなか前半は難しかったと思います」

 左サイドバックの橋本健人と距離を近づけながらボールを受け渡して打開しようと工夫したが、なかなか実らない。

「僕たち2人の関係性だけじゃなくて、周りの選手も関わっていくことが必要だと思いますし、相手のハイプレスを受けてしまうような立ち位置になってしまった」

 確かに佐藤も内田に背中から密着されながらボールを受けることが多くなった。

 光ったのは58分のシーン。アレクサンダー・ショルツが引っ掛けてからのショートカウンターで、左から中央に向けて細かなステップのドリブルで仕掛けて長倉幹樹につないでチャンスを作り、最後は佐藤恵允がブロックにあってしまったものの、ゴールに迫るルートを開拓した。

 これがまさに、佐藤の真骨頂。スコットランドとイングランドと戦う日本代表の活動で表現することはできるか。

「自分の良さを最後のチャンスで発揮すること、出し尽くすことが一番大事かなと思います」

 Jクラブからの選出はフィールドプレーヤーとしては唯一となった。それだけ期待は大きい。