上写真=長沢祐弥が仲間に祝福されて笑顔。見事なPKストッパーぶりだ(写真◎J.LEAGUE)
■2026年3月22日 J1百年構想リーグ第8節(観衆:29,777人@味スタ)
東京V 0-0(PK 4-2) FC東京
「ぎこちなかったですね」
「うれしいっすよ、めっちゃ。ただ表に出にくいだけで、めっちゃうれしかった」
東京ヴェルディのGK長沢祐弥はPKを2度も止めたのに、いずれもその瞬間はポーカーフェイス。にこりともしなかった。でも、本心はやっぱりうれしくて仕方なかったのだ。
0-0で迎えたPK戦。先行のFC東京の前に立ちはだかった。
「PK戦が始まる前に後ろを見たらスタンドいっぱいの緑で、最高でした」
背中から大きなパワーをもらい、自分の力に変えた。
1人目のアレクサンダー・ショルツは助走が一歩だけだったが、タイミングを合わせて右に跳んでブロックした。2人目の遠藤渓太は止められなかったものの、足でボールには触っていた。そして3人目の山田楓喜も助走は一歩で、今度は左に跳んでストップ。
「事前に白井(淳)コーチが情報を送ってくれていて、また事前に見たんです」
その情報通りに跳んだから「特別なことはしていない」と謙遜するが、平常心でストップした。
3月7日の第5節、鹿島アントラーズ戦でマテウスが負傷して、40分から代わってピッチに立ち続けている。2023年から3シーズン、リーグ戦では出場することはできないままだったが、突然の出番にも動じずにゴールを守ってきた。
「勝ちを持ってこられるかどうかだけを考えていました。普段はサブで直接、勝利に関わることはない中で、こうやって少しでも結果としてチームの力になれたのはうれしいです」
PKを止めた瞬間と同じように、ヒーローインタビューでも淡々。それでも、最後は「次も勝ちましょう!」と盛り上げた。
「慣れないですね。ぎこちなかったですね。練習しておきます」
それはまた必ず、ヒーローインタビューを受けてみせるという意気込みでもある。