明治安田J1百年構想リーグの第6節、東京ヴェルディ対浦和レッズは1−0でホームの東京Vが勝利に飾った。MUFGスタジアムでの勝利に大きく貢献したのが、キャプテンで今季からナンバー10を背負う森田晃樹だ。

上写真=攻守両面でチームの勝利に貢献した森田晃樹(写真◎J.LEAGUE)

マテウス・サヴィオにやらせたくない

 前半から攻守両面で、森田晃樹がチームを牽引した。

 まずは守備、1トップの染野唯月、2シャドーの新井悠太、齋藤功佑が高い位置からプレッシャーをかけ、無理やり相手がつなごうとして前に送ったボールを、ボランチを務める森田と平川怜、さらに3バックの両サイド、宮原和也、鈴木海音が積極的に前に出て刈り取った。

「前線がやっぱり強力なんで、特にマテウス・サヴィオ選手にやらせたくないという話をチームでしていて、そこに対しては強く行けたと思いますし、今日に関しては(守備の)意識は高かったかなと思います」

 14分に生まれた勝利をたぐり寄せる決勝点も狙い通りの守備からだった。前線が連動して相手最終ラインにプレッシャーをかけ、根本健太の縦パスがマテウスに入る瞬間に前に出た鈴木海が潰した。そのボールを右サイドにいた齋藤功が引き取り、その内側にポジションを取っていた森田につなぐ。ここで、森田の攻撃面のセンスが光った。

 最終ラインの裏へ、絶妙なクロスを供給。決めた染野も「本当に良いボールが来た」と振り返ったパスで、試合を決めるゴールを演出した。

「狙ったというか、感覚で蹴ったんですけど、思った以上に(良いところに)行ったなって感じです」と本人は謙遜したが、あのスピード、あの場所、あのタイミングでボールを送ったからこそ生まれたゴールだった。

 前節の鹿島戦は現在のチームが自信を持っている『強度』で劣る場面が散見した。その結果、0−2で敗れ、悔しさを味わった。そんな敗戦を糧とするべく、1週間みっちりトレーニングを行って臨んだのがこの浦和戦だった。チームは前半から高い強度で臨み、そして勝ち切ってみせた。

 森田は「みんなが体を張っていた」と振り返ったが、自身も絶えず走り続け、随所でタフに戦った。後半アディショナルタイムに足をつって交代したが、ヴェルディのナンバー10がピッチに刻んだ90+6分間には、この試合に懸ける強い思いが詰まっていた。