上写真=勝利に貢献したFC東京の佐藤龍之介(写真◎J.LEAGUE)
このまま勢いを止めずにいきたい
長倉幹樹の試合開始早々のゴールでリードを奪ったFC東京の勢いを加速させる一発だった。
敵陣でやや左にポジションを取った長倉から送れたパスを左サイドで受けた佐藤龍之介はボックス左隅から進入すると、相手の右サイドバック、井上太聖と対峙する形になる。そして縦にいくと見せかけて右にボールを持ち出し、井上の足が開くタイミングで鋭く右足を振り抜いた。
「1個前のシーンで、長倉選手が持ったときにマルセロ・ヒアン選手にパスを出してというシーンがあったんですけど、その時に逆がフリーだったので、『逆を見といてほしい』ということを伝えたら、次に良いボールが来たので。あとはもうニアでもファーでも打てるような場所に置いて、股を狙って打ちました」
逆サイドが空く横浜FMの守備状況を見極め、そして相手の股下を狙ってシュートを打ったわけだ。佐藤龍にとって、FC東京での初ゴールは偶然の産物ではない必然の帰結だった。
「(ゴールは)非常にうれしかったですし、やっぱり復帰後初ゴールって言いますけど、プロになってからやっぱり3年ぐらい経って、東京でのゴールなんで。非常に長かったかなと思います」
昨季は岡山にレンタル移籍し、大ブレイク。6ゴールを刻んみ、日本代表にも選出されるほど存在感を高めた。そして今季、強い思いをもってFC東京に復帰し、自らの力を目に見える形で示したいと語っていたが、5万2934人の大観衆を集めた国立競技場で、ゴールと勝利という最高の形を残した。
「1つ、結果というところもそうですし、プレーというところでも、自分らしさっていうところをようやく出せたので、このまま勢い止めずにいきたい」
この日のパフォーマンスは今後の活躍にも期待を抱かせるものだった。佐藤龍は、FC東京でもプレーするたびに、その重要度を増している。