上写真=MVPを受賞した鹿島の早川友基。GKとしては2010年の楢崎正剛(名古屋)についで二人目の受賞者となった(写真◎J.LEAGUE)
ベストヤングプレーヤーは佐藤龍之介、最優秀ゴールはレオ・セオらが受賞
鹿島の守護神が、2025シーズンの最優秀選手賞(MVP)に輝いた。チームを救うシュートストップと、勝利を引き寄せるビッグセーブを連発。その存在がなければタイトル獲得は難しかっただろう。
舞台に上がった早川は下記の通り、受賞の挨拶を行なった。
「このような素晴らしい賞をいただき、本当にうれしく思います。ありがとうございます。小さい頃からサッカー選手を夢見てプレーしてきました。いつかJリーガーになって活躍して、ワールドカップに行って優勝したいという思いも芽生えました。少しずつステップを踏み続け、Jリーガーになってここに立てたことはうれしく思います。小さい頃から沢山の方に本当に支えていただいたと思います。ありがとうございます。
また、この賞は優勝なくして得られることはなかったと思うので、厳しいシーズンを戦い抜いてきたチームメイト、自分に関わってくださった皆様に感謝して、今後、頑張っていきたいなと思います。最後にGKでMVPを受賞するのは2回目ということで、今回、自分がJリーガーでMVPを受賞したことで、少しでも小さい子がGKをやりたいな、早川選手にみたいになりたいなと思ってもらえるような選手になりたいと思いますし、GKが素晴らしいポジションだと思ってもらえるようにそういった活動や表現を発信していきたいと思います」
早川は全38試合に先発フル出場。鹿島は終盤、2位柏に追い上げられる展開となったが、37節にアウェーで臨んだ東京ヴェルディ戦ではビッグセーブを連発し、1−0の勝利につなげた。文句無しの活躍で受賞したMVPと言える。
続いてベストイレブンだが、監督および選手投票結果から得票数上位よりDF1名、MF1名、FW1名、右サイド1名、左サイド1名を選出。GKを含むその他6名については、選考委員にて決定する(計11名の中にGKは1名のみ、外国籍選手は5名以内。ただし別途Jリーグが定める「提携国」の国籍を有する選手は外国籍扱いしない)。
その結果、下記の11人が選ばれた。優勝した鹿島から最多の3人が選ばれたほか、2位の柏、4位の広島から2人が選ばれている。
各賞の受賞者一覧
■最優秀選手賞
GK 早川友基 (鹿島アントラーズ/初受賞)
■ベストイレブン
GK 早川友基(鹿島アントラーズ/初)
DF 植田直通(鹿島アントラーズ/初)
DF 古賀太陽(柏レイソル/初)
DF 荒木隼人(サンフレッチェ広島/初)
MF 小泉佳穂(柏レイソル/初)
MF 稲垣 祥(名古屋グランパス/2)
MF 田中 聡(サンフレッチェ広島/初)
FW レオ・セアラ(鹿島アントラーズ/初)
FW 相馬勇紀(FC町田ゼルビア/初)
FW 伊藤達哉(川崎フロンターレ/初)
FW ラファエル・エリアス(京都サンガF.C./初)
■得点王
FW レオ・セアラ(鹿島アントラーズ/初)
■最優秀ゴール賞
FW レオ・セアラ(鹿島アントラーズ/初)
※第24節/2025年7月20日(日):鹿島vs柏(メルスタ)
5分のゴール
■ベストヤングプレーヤー賞
MF 佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)
■優勝監督賞
鬼木 達(鹿島アントラーズ/5)
■優秀監督賞
リカルド・ロドリゲス(柏レイソル/2)
■フェアプレー高円宮杯
ヴィッセル神戸(2回目)
■フェアプレー賞
ヴィッセル神戸、サンフレッチェ広島、アルビレックス新潟
※反則ポイントが少ない順に記載
■フェアプレー個人賞
GK 前川黛也(ヴィッセル神戸/2)
GK 大迫 敬介(サンフレッチェ広島/3)
DF 植田直通(鹿島アントラーズ/初)
■最優秀主審賞
荒木友輔(初)
■最優秀副審賞
三原 純(初)
■最優秀育成クラブ賞
※12月中旬以降発表
■功労選手賞
青山敏弘、伊藤輝悦、イ・ヨンジェ、柿谷曜一朗、興梠慎三、髙萩洋次郎、豊田陽平、本間幸司、丸橋祐介、森脇良太、山瀬功治、ランゲラック
■功労審判員賞
西村雄一、武田光晴
■功労賞
今年度該当なし
■チェアマン特別賞
セルジオ越後、ラモス瑠偉、木村和司
優勝監督賞を受賞した鹿島の鬼木達監督(写真◎J.LEAGUE)
J1優勝チーム、鹿島アントラーズの柴崎岳主将がシャーレを持ってチームメイトと登場。左は得点王と最優秀ゴール賞を受賞したレオ・セアラ(写真◎J.LEAGUE)