明治安田Ｊ１リーグ第37節が各地で行われた。東京・味の素スタジアムではという東京ヴェルディと鹿島アントラーズが対戦。後半に松村優太が後半に得点した鹿島が苦しみながらも勝利をつかんだ。２位につける柏レイソルも勝利を収めたため、今節の優勝決定はならなかったが、鹿島は勝ち点１差の首位のまま最終節を迎えることになった。
上写真＝東京Vのタイトな守備に苦しんだ鹿島だったが、相手のミスを逃さずゴールを奪って勝ちきった（写真◎小山真司）
■2025年11月30日 J1第37節（観衆38,168人／＠味スタ）
東京Ｖ ０ー１ 鹿島
得点:（鹿）松村優太
ＧＫ早川がチームを救う好守連発！
残り２試合、連勝すれば優勝が決まる鹿島は、スタートから積極的にゴールを目指した。しかし、東京Ｖも球際で激しく厳しく守り、簡単には得点を許さない。そればかりか、たびたび裏への飛び出しとサイド攻撃によって鹿島ゴールに迫った。ＧＫ早川の好守がなければ、前半のうちにホームの東京Ｖが先制していたかもしれない。
鹿島は後半９分にエウベルに代えて松村を左サイドハーフに投入し、サイド攻撃の活性化を図る。しかし、東京Ｖのタイトな守備を維持し、スコアは動かぬまま、試合は70分を経過。72分に東京Ｖは２枚替えを実施し、齋藤に代えて川﨑、松橋に代えて白井を投入。対する鹿島も同じタイミングで知念に代えて舩橋、田川に代えて荒木をピッチに送った。
その直後だった。ついに均衡が破れた。敵陣右サイドで東京ＶのＧＫマテウスからロングパスをフリーで受けた内田が、中央へバックパスしたが、そこに味方がおらず、荒木がカット。鹿島は攻撃に転じ、荒木からレオ・セアラへとパスをつないだ。
レオ・セアラがボックス右から放ったシュートはＧＫマテウスにストップされたが、宙に浮いたボールの落下地点で松村がボレー。ゴール左隅に決めて、鹿島が先制点を挙げた。
終盤には谷口のミドルシュートがポストを直撃するなどピンチもあった鹿島だが、１点のリードを守り切り、勝利。２位の柏も勝ったため（◯３−１新潟）、今節での優勝決定はならなかったが、勝ち点１差の首位を維持し、最終節のホーム、横浜ＦＭ戦へ向かうことになった。