上写真=激しく競り合った両者。最後は11人の神戸がオウンゴールで10人の広島を下した(写真◎石倉利英)
■2025年8月20日 J1リーグ第30節(@Eピース:観衆24,847人)
広島 0-1 神戸
得点:(神)オウンゴール
武藤のヘッドがオウンゴールを誘発
前半は両GKの好セーブが光った。神戸は5分にエリア内右サイドからMFエリキが右足で狙ったが、広島GK大迫が鋭い反応でセーブ。広島は44分にMF中野の右からのセンタリングを、ニアサイドに飛び込んだMF東がヘッドで合わせたものの、神戸GK前川が素晴らしい反応で防いだ。
神戸は前半アディショナルタイム、MF井手口のパスからFW大迫が左足で狙うも、またも大迫がセーブ。前半は広島が6本、神戸は11本のシュートを放ったがスコアは動かず、スコアレスでハーフタイムを迎えた。
後半も一進一退の攻防が続いていたが、57分に試合が大きく動く。広島の左サイドで東が送ったバックパスがずれ、反応した神戸の大迫が抜け出そうとしたところで広島DF佐々木がファウル。荒木友輔主審は佐々木に警告を出したが、VARの介入からオンフィールドレビューを行なった結果、判定が退場に変更となり、広島は10人での戦いを余儀なくされてしまう。
神戸は試合再開直後、DF永戸がFKを直接狙うが、ニアサイドへの鋭いシュートはGK大迫のセーブに阻まれる。その後は思うように決定機を作れず、逆に広島にカウンターで攻め込まれる場面もあった。
それでも攻め続けた神戸は87分にCKを得ると、永戸のキックに飛び出したGK大迫の手前で、FW武藤がヘッド。後方に流れたボールが広島DFキム・ジュソンに当たり、ゴールに転がり込んでオウンゴールとなった。ついにゴールをこじ開けた神戸は、その後の広島の懸命の反撃をしのぎ、1-0で勝利。前節までの連敗の悪い流れを止め、敵地で貴重な勝ち点3を得た。
取材・写真◎石倉利英
▼出場メンバー
・広島: GK大迫敬介、DF塩谷司、荒木隼人、佐々木翔、MF中野就斗(90分:小林志紋)、川辺駿(90分:中島洋太朗)、田中聡、東俊希(90分:加藤陸次樹)、FW前田直輝(59分:キム・ジュソン)、中村草太、ジャーメイン良(59分:木下康介)
・神戸:GK前川黛也、DF酒井高徳、山川哲史(HT:本多勇喜)、マテウス・トゥーレル、永戸勝也、MF鍬先祐弥(73分:扇原貴宏)、エリキ(73分:ジェアン・パトリッキ)、井手口陽介、汰木康也(65分:武藤嘉紀)、FW宮代大聖(90分:井出遥也)、大迫勇也