写真◎J.LEAGUE
クラブワールドカップのために未消化だった明治安田J1リーグ第23節の浦和レッズ対アビスパ福岡戦が、7月27日に行われた。五分五分の展開から徐々に福岡が押し込んでいく展開で、ビッグチャンスがありながらもノーゴール。浦和も足が重たくゴールには遠く、0-0の引き分けに終わった。
上写真＝紺野和也と安居海渡の競り合い。ともに譲らなかったが、チャンスにも決められなかったのは悔やまれる（写真◎J.LEAGUE）
■2025年7月27日 J1第23節（観衆：33,850人＠埼スタ）
浦和 0-0 福岡
福岡が絶好機を迎えたが…
浦和はボールを走らせて相手を動かし、その逆を突こうとするが、その分、自分たちからなかなか足を動かさない。福岡はその逆で、右は湯澤聖人と紺野和也が、左は岩崎悠人と名古新太郎が積極的にサイドの裏へと駆けていく。
35分に入れ替わるように抜け出した碓井聖生がGK西川周作との1対1で右に外したのは痛恨だが、前半の終わりには福岡が立て続けに深くまで進入した。例えば44分に重見柾斗の短いスルーパスで左を抜け出した安藤智哉が折り返し、湯沢がニアに突っ込んだ絶好機。ボランチのパスで3バックの左が奥深くに入り込み、逆サイドのウイングバックがニアで合わせようとする快活さは迫力があった。
後半は浦和も前線での動きを高めようとしたものの、大勢は変わらず福岡のダイナミックな攻撃が続いた。65分にはまたも左サイドを崩し、内側に潜り込んだ安藤が前嶋洋太から受けて深くまで入り、マイナスへ、紺野を経由して重見がミドルシュートを狙ったが左に切れた。
このあとは、暑さによるダメージを隠しきれずに消耗戦。交代カードをうまく切りながらともにゴールを狙う姿勢を示すが、結局スコアレスドローに終わった。浦和は優勝戦線に残るには勝利を求めていたが、痛い引き分けになった。